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+dilagare+プチオンリー主催中。

女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/05/23:13

ohi!Bambini adorati!!


10年後の話。
綱吉はドン・ボンゴレに就任してます。
虹ツナの予定。
でも最終的には一方通行で終りそう・・・;。
アルコバレーノの呪いは、成長できないという呪いの設定です。なので皆赤ん坊です。

そして赤ん坊大好きな綱吉がいます(笑)。




あぁ!俺の愛しい赤ん坊達!!

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序章





マフィアのボスと言う仕事はストレスが多い。

一見すると、ふんぞり返って好きなもの食べて飲んで美女をはべらしてと良さそうに見えるが、実際のマフィアのボスなんてそんなものではない。


まず第一にふんぞり返っていられない。
何せほとんどが書類仕事だ。ひたすらうつむいて決済だのなんだのと処理していかなくてはならない。それ以外のほとんどの仕事は守護者や幹部が行う為、一歩も外に出ずに一日を終えることもしばしばだ。その間、護衛の守護者やリボーンしかいない空間でどうやってふんぞり返れと言うのだろうか。
午後に同盟ファミリーや取引先との会合や食事会が入る時もあるが、その時も終始笑顔をうかべて過さなければならない。
ドン・ボンゴレである綱吉が少しでも陰のある表情をすると、一大事とばかりに事が大きくなるのだ。以前何気なく「気分が悪い」とこぼしたら、世界中の名医と言う名医を集められ精密検査を一週間も受けさせられた。その間に溜まる仕事や機嫌の悪くなった守護者達の破壊活動によって、どれだけの損害と追加の処理仕事が出たか思い出したい事では無い。
守護者は歴代最高と言われるほどの辣腕ぞろいだが、問題も多い。それなりの規模のあるファミリーでも、守護者の一人を差し向ければ壊滅するぐらいに強いが、その分破壊してくる建築物や公共物の数も多い。毎回、彼らに仕事を任せた後には始末書と謝罪文が山のように出るのだ。その度に首相や教会に謝罪に行かねばならず、何度頭を下げたか知れない。おかげで頭を下げるのがダメツナ時代よりも上達したぐらいだ。


次に、好きなものが食べれない。
ドン・ボンゴレともなると体調管理の一環として、食事も管理される。
最高の栄養バランスを、最高の食材で、最高に飾り付けられたイタリア料理が饗される。
確かに美味しい。味に問題は無い。イタリア料理は、フランス料理の元であるからして美味しいものが多い。
だが、綱吉は日本人だ。しかも欧米化された食事を好んで食べた世代だ。お上品な料理よりも、ハンバーガーやカップラーメンが好きだしケチャップがかかったオムライスだって大好きだが、そんな化学調味料がたっぷり入っていそうな食事は許してもらえない。
ならばと譲歩して食べなれた日本食が食べたいと言ったら、会席料理を用意された。
綱吉は一般家庭に育ったのだ。会席料理を食べなれてる訳が無い。
サトイモの煮っ転がしが食べたい。肉じゃがが食べたい。お味噌汁にご飯でもいい。しかし、それを言うとボンゴレ邸の主席シェフは「ドン・ボンゴレには相応しい物を食べていただきたい」と泣き崩れた。そうなると、腰の低い綱吉は涙を流す主席シェフの為に我慢してお上品に盛り付けられた料理を食べるしかなくなった。
・・・かあさんの作ってくれたお茶漬けが懐かしい。


そして最後に、美女は寄ってこない。
いや、寄ってこないと言うのは語弊がある。
確かに、綱吉の周りに綺麗なお姉さんは寄ってくる。寄ってくるが、周り止まりなのだ。
綱吉の周りには美形が多い。
右腕の隼人に始まり山本や雲雀さん、骸もセンスはアレだがそこを気にしなければ十分に美形の部類に入る。ランボだって伊達男になったし(ほんとに伊達って所が泣かせるが)、お兄さんだって精悍で人気がある。
兄弟子のディーノさんに至っては正統派王子様だし、ザンザスやスクアーロだって影があるのが良いらしく人気が有る。
そんな彼らが常に入れ替わり立ち代りで側に居るのだ。
たとえ俺がドン・ボンゴレと言えども、一向に筋肉が付かず身長もあまり伸びなかった貧相な東洋人に、彼女等が気付くはずが無い。皆が皆、周りの美形に吸寄せられて気が付くと居なくなっている。
そんなわけで、綺麗なお姉さんは側には居ない。
綺麗な野郎なら吐いて捨てるほどいるが。


頭を下げてばかりの仕事。
我慢して苦手なものを食べる食事(まあ、だいぶ慣れてきたが)。
女性の気配がしない生活。


そんな綱吉の唯一の癒しがリボーンだった。


綱吉の周りはただひたすらスクスク成長し、今や綱吉を覆い隠さんがばかりだ。
小さくて可愛かったフゥ太だって綱吉よりも大きくなった。イーピンだってこの前聞いたら、綱吉と同じ身長だったのだ。これが泣かずにいられようか。
だが、リボーンだけは変わらない。
今も昔も小さな赤ん坊の姿のままだった。
くりっくりの目に、小さなもみじの様な手。すべすべの頬に、柔らかな髪。
リボーンを見ているだけで幸せな気分になれた。

何も綱吉は幼児趣味な訳じゃない。
だが、まだ中学だった頃に小さな子供達とすごした事は幸せな記憶と結びついており、赤ん坊と触れ合う事で幸福な気分になれたのだ。

自然、綱吉はリボーンに癒しを求めるようになっていった。

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序章。
次はリボーンの話。
目指せ、ユニちゃん以外の虹っ子制覇!(笑)

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リボーンの場合・前編

 
 

穏やかな昼下がり。
本日の執務を終え昼食を食べた後、シエスタを取る為にリボーンと綱吉は庭園の奥にある東屋に来ていた。
シエスタ。昼寝をすると言う習慣を、綱吉はイタリアに来て初めて知った。
もちろんリボーンは日本に居る時もしていたのだが赤ん坊ゆえの行動と思い、昼に睡眠を取ると言う生活様式があるとは考えなかったのだ。
だが、慣れるにつれて綱吉はシエスタをすっかり気に入ってしまった。
午前中は重要な書類を扱い、午後からはそれに腹に色々なものを抱えた同盟ファミリーや取引先との交流が入る時もある。どれも頭と直感をフル回転させながらの業務だ。特に午後は休憩を思うように取る事もままならない。
そんな午前と午後との間に取る睡眠は、綱吉の鋭敏になった神経を落ち着かせ効率の向上に役立った。
また、リボーンの存在も大きかった。

東屋に置かれた大振りのカウチにリボーンと二人で寝転がる。
木漏れ日から差し込む日差しと、吹き抜けるそよ風が気持ちいい。
昼食後の満腹感も手伝い、幸せな気分で隣のリボーンを抱きしめる。
昔は少し触れるだけでも投げられた固められたりと拒絶されたが、綱吉が成長するにしたがって触らせてくれるようになった。
今では綱吉のほとんどの行動を許容してくれるている。
特にシエスタの時間は、使用する寝具類が小さい為かリボーンは綱吉の好きなように触らせてくれた。また、リボーンも綱吉に対して可愛いスキンシップを取ってくれるのだ。

抱き寄せると素直に胸の中に納まり、首筋に顔を埋めてくる。少し、髪がくすぐったいが我慢していると、悪戯なリボーンは綱吉の首筋をペロリと舐めた。
途端に我慢できなくなり「こら」と叱り、リボーンの髪をかき混ぜる。お返しに小さなリボーンの手で綱吉の髪もぐしゃぐしゃにさせられたが、元より寝転がっている体制のため乱れており問題は無い。お互いのぐしゃぐしゃになった髪にクスクスと笑い合いう。
リボーンの額に口付けると、リボーンはお返しに綱吉の頬を撫でて鼻のてっぺんにキスをしてくれた。小さな唇からのぞく歯が可愛らしい。
互いの額を合わせ見詰め合うと、リボーンが綱吉の手を引き寄せそっと口に含む。まるで、乳を強請るかのようなしぐさに綱吉の胸は高まった。
「リボーン、大好きだよ」そう言えば、リボーンも「オレもだぞ」と返してくれる。
その言葉に幸せそうに微笑むと、綱吉は目を閉じた。

リボーンは可愛い。
くりっくりの真っ黒なおめめに、小さなおてて。すべすべの頬に、柔らかな髪。動きすらも可愛く、その全てが綱吉を魅了した。
殺伐とした潤いの無いストレスばかりの生活の中で、リボーンとのふれあいが唯一の癒しであった。
また、リボーンは変わらない。
綱吉の身辺はずいぶんと変化した。
日本からイタリアへ。一般人からマフィアの世界へ。中学以来の友人達は部下となり、殺戮と喧騒の世界に身を投じた。・・・そうさせたのは綱吉自身だ。
綱吉自身もずいぶんと変わった。常にオーダーメイドのスーツを纏い、何億という金額を書類一枚で動かし、人の命ですらも左右出来てしまうようになった。

だがリボーンだけは変わらない。変わらずに接してくれる。
それが綱吉にとって何よりも嬉しかった。

綱吉は、そんなリボーンとの生活がいつまでも続くものだと信じていた。

 

 


綱吉の規則的な寝息を聞き、リボーンは目を開けた。
綱吉はすっかり寝入ってしまい、起き出す気配は無い。その事に安堵し、だが寂しさを感じたがリボーンはその思いを振り切り、心地よい綱吉の腕の中から抜け出した。
この日、リボーンは一つの覚悟を決めていた。
結果によっては綱吉を悲しませる事になるかもしれない。それでも成さなければならなかった。
自分の為に。
これはエゴだ。
だが、もう決めてしまった。自分と、そして綱吉の為に。
静かに、そっとツナの唇に己のそれを重ねると、その場を後にした。
 

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リボーン編!思っていたよりも長くなった為ここでいったん区切ります;;。他の子はもっと短くなる予定・・・は未定;;。
多分、前後編になるのはリボーンだけだと;。

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