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真夜中に想う
現代。
リボーンの綱吉に対する想い。
2008/07/13 ssより統合。
夜中にふと目が覚めた。
ハンモックの下方から聞こえる、規則正しい寝息。
時計の秒針が刻む音。
それ以外に音は無く、部屋の外にも他者の気配は感じない。
遠方からも狙われてる様子は無い。
ならば、只単に目が覚めてしまっただけだろうと、目覚めた瞬間の警戒を解く。
だが念の為にと、ハンモックを降りツナの状態を確認する。
長年の暗殺者としての習性は、直らないものだ。
だが、自分の二人目の生徒にして、ドン・ボンゴレの十代目が確定している彼を守る為には、必要な事でもあった。
ツナ。綱吉。
自分が護り、導くべき存在。
幸せそうな顔をして寝ている、未来のマフィアのボス。
ダメでダメでどうしようもないこの教え子だが、苛立ちと共にどうしてもいとしさを感じずにはいられない。
傍に居た年数ならディーノのが上だ。
自分と同等と認めて、背を預けることが出来るコロネロにも感じてことの無い安心感。
そう、安心するのだ。
ツナと居ると。
何気無く向けられる、信頼に満ちた眼差し。
やわらかく微笑み、掛けられる声。
怒りながらも履かれる、苦笑した笑み。
嬉しげに名前を呼び、駆け寄ってくるその姿に満足する。
だから、一歩下がり彼との距離を開け、教師の仮面を被る。
そうしないと、自分の足元から何かが崩れていきそうになるからだ。
まだ、駄目だ。ツナが一人前になり、独りでも自身を護り、家族を護れるようになるまで、まだ自分が折れるわけにはいかないのだ。
ツナ、ツナ。いとしい教え子。
今だけは、安らかに眠れ。いずれ来るべき未来の為に。
たとえお前が望まなくとも、もう歯車は廻り始めてしまった。
だから、今だけは。
一つ額に口付けを落としハンモックに戻る。
(悪い夢など見なくていい。)
そう願い、ツナの寝息を聞きながら、二度目の眠りに落ちる。
自分の想いに蓋をして、彼の最強の家庭教師である為に。
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リボ様の想い。
小説で、ディーノさんには数年カテキョーしていたと有ったので。
惹かれはじめっちゃった感じですね☆。