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女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/19/10:55

夢は願望を写すもの

数年後。

ツナ→リボ。夢の話。

2008/07/13 ssより統合。

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夢を見た。
いや、夢は時々見る。良くある事だ。
だが、問題はその中身だった。

登場人物は俺とリボーン。そこまではいい。
何故だか二人とも素っ裸。
その時は何の疑問も持たなかった。なにせ夢の中だ。ぼやけた視点に、ぼやけた思考のまま物語は勝手に進行していく。
そう、勝手に進行して行ったのだ。
俺の意思、関係無しに。
そして全てが終わった後に、唐突に目覚めたのだ。

目覚めてキッカリ十秒後、真っ青になったね。
(・・・なんてこった!!!)
その場で叫ばなかったのが不思議なぐらいだ。
だが、幸運な事に俺は叫ばなかったし、一緒の部屋に寝ているリボーンも起きなかった。
幸運な事に。
起きていたら、思考を読まれて今頃本気で川の向こう側に行ってたはずだ。
何の川か、もちろん三途の川に決まってるじゃないか。
そんなあらゆる意味で衝撃的な夢だったのだ。

どんな夢かって?
・・・・・・あれだ。
二人っきりで、素っ裸。
そう、もしどちらかの性別が違っていたら、普通の事だが、同じだったら大問題のアレだ(そして今まさに大問題)。ほら、解るだろ。もにゃもにゃってやつ。ええい!ナニだよナニ!セ、セ、セ、セ・・・・・・・・・ほら、何だ、セ、で始まって、スで終わるやつ・・・うん。

男同士のもにょもにょなんて知りたくも無かった。でも、幸か不幸か数日前にゲラゲラ笑いながら話していた、クラスメイトの猥談(俺だってもう16だ興味だって有る)の中に、男同士での仕方が有ったのだ。
そう言えばその後、獄寺くんと山本がその話していたクラスメイト達をシバイてた。何か有ったんだろうか。や、今はそんな事はどうでもいい。クラスメイトの哀れな末路なんか。
今問題なのは、その知ってしまった”男同士の仕方”を夢で見たという事だ。
しかも、俺とリボーンとでだ。

確かに最近すくすくと成長してきて、真っ白な肌に黒い艶やかな髪が整った顔に映えて、赤ん坊の頃からは想像も付かないほど(まだ3歳の幼児にこう表現するのはどうかと思うが)綺麗になった。女装するともろ美少女らしいが、リボーンがどんな変装したってしボーンにしか見えない俺には只のリボーンの女装にしか見えないのだが。
そんな最近の美少年っぷりに、老若男女問わず顔を赤らめている光景を幾度となく見てきたから、あいつが恋愛の対象として見られるのは何となく理解できる。愛人だって0歳の時から居た奴だし。
だが、俺がそうかと言われると甚だ疑問が生じてくる。外見だけに惑わされる他人はともかく、俺はあいつのスパルタ加減を一身に受けているのだ。惑わされろと言う方が無理である。
だが、見てしまったのだ。あいつともにょもにょしている夢を。
しかも押し倒されていたのは俺だ。(リボーンが男に押し倒されてるのなんて想像も出来ないけど)

リボーンが起きていない事を幸いにと、まだ早い時間にも関わらず普段からは想像も出来ない静かさとスピードで身支度をした俺は、迎えに来てくれるはずの獄寺くんと山本を置いて(ごめん!二人とも!!)一人学校への道を歩きながら考えていた。
普通だったらあんな夢、男同士、しかも一回り下、スパルタの家庭教師が相手のなんて見る事はないだろう。
俺ってば、実はリボーンのことが好きだったのだろうか、だからあんな夢を…!とも考えたが、あまりの有り得なさにとっととその案は却下した。
有り得ないだろう。
じゃあ、何でか。
考えて考えて、ダメツナの無い頭を振り絞ってでた結論が、たまたま聞いてしまった”男同士の仕方”があまりにもショッキングだった為、深層心理に残っていたそれが夢に出てきてしまったんだろうというものだった。
きっとそうだ。いや、絶対そうだ。そして感謝。
うんやっぱり獄寺くんと山本、猥談していたクラスメイト達をシバイてくれてありがとう。

そうして、一件落着するはずだった。

学校に着いて、購買で買ったパンを朝食代わりに食べながら、後から来た獄寺くんと山本に謝った後、受けた授業中にリボーンの事を思い出すまでは。

そう、思い出してしまったのだ。
「あ、これリボーンに教わった事ある」と思ったとたんに思い出したリボーンの顔と夢のもにょもにょ。
それだけならまだいい。だが、ふとリボーンの事を考える度に夢のもにょもにょまで出てきてしまうのだ。授業中や獄寺君達と話してる間ですらも。
何度か真っ青と真っ赤を繰り返した為、心配され早退を進められたが謹んで辞退した。こんな状態で家に帰ってリボーンに有ったら、何をされるか分かったもんじゃない。
このままだと家に帰れなくなってしまう。
そうして悩んで悩んで悩んだ挙げ句、こっそりと同級生の黒川花に相談してみることにした。黒川なら、同年代の友人より知識が有りそうな気がしたのだ。(もちろん相談は差し障りの無い表現でした)
そうして紹介された夢占いの本を読んでみると、そういった、性行為を示す夢は、相手ともっと親しくなりたいと思っている時に見る夢だと書いてあった。

安心した。

あいつを愛や恋や、ましてや性欲の対象で見てないと解って安心した。
朝の段階では完全否定した事だが、流石に何回もあの場面を思い出した後では心配になっていたのだ。
リボーンの事をもっと知りたいと思っていたのは事実だったので、余計に本に書いてある事が納得できた。そしてようやく、今朝の夢を忘れる事が出来たのだ。

リボーンともっと親しくなりたいと思うのは事実だが、無理な話だった。
彼は綱吉に対して家庭教師としての位置を動く事は無かったし、決して綱吉との距離を縮めようとはしなかった。
そして自分は諦める事に慣れていた。
諦め忘れる事にして、安心して綱吉は家に帰っていった。

ツナはそれ以後、夢の事を思いだす事は無かった。
硬く何かを誓うように、決して思い出すことは無かった。


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ツナ→リボで終わるべきか、ツナ→←リボにするべきか迷った挙句にツナ→リボに。

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