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女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/19/09:36

疑う必要など無い。幸せは常に彼が運んで来てくれるのだから

十数年後、リボツナ。

リボーンのする事に間違いは無いと思っているツナ。
タイトル長いです・・・;;。
VP!2nd絵茶でツナ誕を祝っていたら、いつの間にか「結婚おめでとう」にすり替わっていたので情動的にUP。
ペーパーNO.4からの再録。

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基本的に、綱吉はリボーンの言う事は疑わない。
そりゃあ時々、突発的な思いつきと行動で振り回されたりするが、結局は綱吉の不利になるような事はしないからだ。

最初はマフィアになんてなりたくなかった。
だが、リボーンが綱吉の元に訪れた事で事態は動き出してしまったし、もしリボーンが来なくても他の者が綱吉の元を訪れていただろう。
少なくともリボーンは綱吉が本気で嫌がることはしなかったし、ダメツナと呼ばれ全てを諦めていた綱吉の毎日を良い方向に変化させた。
友人を作り、勉強を教え、修行で運動をさせてやればやった分だけ身に付くことを教え込んだ。

綱吉だって、最初の頃は一生懸命に“普通”に出来るように努力していた。
だが、物覚えの悪い綱吉は中々成果を上げる事ができなかったし、始めは協力的だった教師達も綱吉の覚えの悪さに根を上げてしまった。結果、綱吉は何をやっても駄目な人間なのだと納得して諦めてしまった。

だが、リボーンは諦めなかった。

他の、それまでの教師達とは違い、厳しくはあったが根気強く、綱吉が納得して理解するまで嫌な顔一つせず教えてくれた。
そうしたリボーンの根気強い教育のおかげで、綱吉の成績は上がったし運動だって出来るようになった。
高校を卒業するときには成績は上がっていたし、誰も綱吉のことを“ダメツナ”と呼ぶものはいなかった。もし、綱吉の元に来たのが他の教師であったら、綱吉はここまで成長できなかったであろう。その為、何があろうとも綱吉はリボーンの教育に疑問を持ったことは無かった。

リボーンとは長年寝食を共にして、綱吉と共に成長してきた。
長年一緒に居れば、互いの事は読心術が使えなくても理解できる。真剣にリボーンが綱吉のことを想って行動してくれている事は解っていた。それ故に、綱吉はマフィアになるという選択肢を将来の視野に入れるようになり、リボーンに導かれるままに気が付いたらマフィアになっていた。

マフィアになったからといって、綱吉の日常が変わることは無かった。
親友の獄寺と山本が常に傍におり、時折、雲雀さんがちょっかいを出しに来る。了平さんは良くトレーニングをしに来ていたし、ランボも気が付くと遊びに来ていた。骸はさすがに監獄に居るため来たりはしないが、時折、クロームの報告で問題が無い事は分かっていた。
仕事だって血生臭い事は無かったし、時々起こる抗争も守護者同士の喧嘩に比べれば可愛いものだ。普段の書類仕事は結構骨が折れるが、それだって超直感を駆使すれば問題は無い。マフィアの生活も悪くない。そんなこんなで、綱吉はリボーンの事は信頼していたし、疑う事など無かった。
その日も、いつもと同じように仕事をしていた時であった。

「ツナ、ちょっとこの書類にサインを入れろ」

突然、執務室に入ってきたリボーンに驚きもせず、綱吉はその書類をよく見もせずにサインを入れた。リボーンが急ぎで片付けたい仕事の書類をこうして持ってくることは良くあったし、リボーンが目を通しているのなら今更綱吉が見る必要は無かったのだ。リボーンの機嫌がやけに良かったのは気になったが。
それから一週間何事も無く過ごしていた綱吉の元にリボーンが来た。
珍しくも白いスーツを着て。

「ツナ、結婚するぞ」
「は?イタリアは同性同士の結婚は禁止だよ?」
「問題無い。イタリアも同性婚は認められたからな」

目の前には、数枚の書類。
綱吉のサインと同性婚を認めるようにという文章と、それを基にした法王の許可証・イタリア政府の承認書だった。
ドンボンゴレともなると、こう言った事にも口が出せるようになるらしい。

「さて、式を挙げるぞ」

そう言って差し出されたリボーンの手を綱吉は取った。
リボーンの行動に間違いがあるはずが無いのだ。ならば、綱吉の幸せはリボーンの隣に有るのだろう。
疑う必要など無い。

綱吉は、重なったリボーンの手を握り締めると微笑んだ。
 

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