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女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/19/04:57

fatto del colpo


まさかこんな事態になるとは思っていなかった。
後悔先にたたず。
ま、いずれは解かる事だ。それが少し早いか遅いかだけのこと。
それにしても、以外だったのな。
あの二人が知らなかったなんて。
 

fatto del colpo(衝撃の事実)



守護者会議。

それはボンゴレの幹部の中でも、ボンゴレ・リングを受け取り守護者となり、尚且つそのリングに炎を灯す事が出来た者だけが参加を許される会議。
準幹部や、守護者以外の幹部からは憧れや敬意を込めて“円卓会議”などと呼ばれることもある。
本来はボンゴレの危機や、大規模な抗争の時にドン・ボンゴレによって招集されるものであったが、最強と言われた初代の再来と言われる当代のドン・ボンゴレ十代目の治世において、全守護者の召集を必要とするほどの問題が起こる事など無かった。
最近では、もっぱら守護者筆頭である嵐の守護者の下、ドン・ボンゴレ十代目に害する者への対策を講じる為のものと化していた。
ドン・ボンゴレ十代目に下心を隠して近づいてくる余計な人物を排除して、綱吉に快適な日常を提供するのが近年の会議の議題であった。

最近の功績としては、麻薬を使い急速に新興してきたアッズッロ・ファミリーや、ボンゴレと同等の格式を持つドゥーロ・ファミリーを壊滅させた事だろう。因みに、両ファミリーのボス共に壊滅する直前に綱吉に誘いを掛けていたことを記しておく。

ドン・ボンゴレ十代目である沢田綱吉はモテる。
日本人であると言うだけでもアプローチに事欠かないと言うのに、母親である奈々譲りのベビー・フェイスに何者をも許す大空のような微笑。加えて若くして、巨大ファミリーのボスだと言うのに、そんな事を微塵も感じさせない物腰。
女性ならば間違い無く結婚相手に望まれ、男性ならばその人間性に惚れて忠誠を誓う。たまにそれが高じて、ボンゴレと言う牽制材料があろうとも歪んだ欲望を満たそうとする輩も居るのだ。


この日、突然の非常召集にも関わらず守護者全員が会議室に集合した。
普段から、忙し守護者達だ。全員が集まる頃には既に夜も更けていた。
常ならば満場一致で議題に上がった人物の撲殺・・・もとい、抹殺が決定されすぐさま実行されて終わるのだが、今回はそうもいかなかった。何せ綱吉自身が「愛人になりたい」と望んでいるのだ。しかも相手は元家庭教師のリボーンだ。
相手がリボーンであると言うだけならば問題は無い。多少、骨が折れるだろうが守護者全員でかかれば何とかなるだろう。強敵相手に怯むどころか嬉々として向かう様な者ばかりだからである。
だが、問題は綱吉が望んでいると言う事だ。
議論は数時間にもおよび、紛糾した。

 

「何を悩む必要があるんだい。問題無いよ。赤ん坊を噛み殺せばいい」
雲の守護者である雲雀はトンファーを構え、今にも会議室から出て行きたそうなそぶりを見せていた。彼は、今回の話を聞いた当初から不快そうに顔を顰めていたのだ。
その、今にも出て行きそうな雲雀を止めたのは守護者筆頭の獄寺だ。
「馬鹿野郎。それじゃあ、十代目が悲しむだろうが」
獄寺にとっては当然の考えだろう。彼にとっての絶対は綱吉であり、自分の感情は必要無い。ただ、望みを適えるだけだ。唯一つ、難を唱えるなら綱吉を“愛人”と言う日陰の立場に置かせる事であろう。そんな事は綱吉至上主義の獄寺に許せる事ではない。そんな事をさせない為の、今回の守護者召集なのだから。
そんな獄寺の考えに、異を唱える者が居た。
「俺も、雲雀に賛成だな。ツナを愛人になんてさせられる訳無いだろう?事の発端である小僧を消せば良い」
雨の守護者であり綱吉の親友でもある山本が、時雨金時を光らせながら異を唱える。顔は普段と変わらないのだが、目が剣呑な光りを放っていた。山本は一時期、リボーンに師事していたこともあるが、所詮綱吉大事。二人を比べたら綱吉に比重が傾くのは当然であった。
だが、それに反対するものが居た。
「だが、最近まで寝食を共にしていた相手だぞ。彼が居なくなったら沢田は泣くだろう」
そんな晴れの守護者である笹川の意見に、霧の守護者であり幻術使いの骸が反対する。
「アルコバレーノを亡くして、弱った綱吉君ならば幻覚も容易く効くでしょう。問題は、ありませんよ」
言外に、後のフォローは心配無いと言われ、その骸の言葉にリボーンと対峙する事が決まりかけた時に、最後の守護者の声が掛かる。

「・・・あの、ボンゴレとリボーンって付き合ってるんじゃなかったんですか?」

その言葉に会議室の空気が止まる。
至極当然な事を、雷の守護者であるランボは言ったつもりだった。
長年、リボーンとツナと一緒の家で暮らしていたランボにとって今更なことだ。二人の醸し出す雰囲気は熟年夫婦の域に達していたし、イタリアの地に来てからそれは更に深まったように思えたからだ。リボーンの牽制も半端ではなかったのだ。
無論、綱吉のにべったりの守護者全員も知ってると思っていたのだが事態は思わぬ方向に進んでいった。

「何バカ言ってんるんだい。無垢な綱吉が、たとえ赤ん坊とでも男と付き合うわけ無いだろ。むしろ、女でもありえない」

「牛は所詮、牛頭と言う事でしょうか。綱吉君がアルコバレーノと付き合ってるだなんてたとえ冗談でも言うもんじゃありませんよ」

守護者史上、最強最悪の組み合わせと言われる霧と雲の意見が一致していた。
こんな事は滅多にあるものではない。
普段、何があろうとも互いの意見を否定しあうのがこの二人のデフォルトだからだ。
だが、今回に限っては一致して欲しくなかった。・・・後の被害拡大が想像できるからだ。
リボーンと綱吉に関係が有ることは、流石に常に綱吉の側に控えている獄寺や、始終遊びに来る山本は知っていたし、笹川ですらも妹の話が出ても綱吉が沈まなくなった事で何となく察していた。むしろ、綱吉への執着を隠さない雲雀と骸が知らないことのが意外であった。

が、よく考えれば、当然かもしれない。
雲雀は、気が向いたときにしか本部に来ないし、骸は綱吉が一人で居るときにしか来ない。
雲雀は、前回綱吉が足腰が立たなくなった時に居たのだが、どうやらこの様子を見るに体外的に公表した体調不良を真に受けていたらしい。(実際、体調が悪かった事には変わりない。原因がウイルスか人物かの違いであって)
獄寺と山本、笹川とランボは微妙な表情で互いと目線を交し合った後、意を決して腹をくくった獄寺が口火を切る。

「よく聞け、二人とも。お二人は数年前から付き合っていらっしゃる」

初めは笑い飛ばしていた二人(あの、凶悪な二人がさも楽しそうにしているだけでも恐怖だ)だが、四人の真剣な表情に次第に顔を引きつらせて六道骸が聞いてくる。

「・・・因みに、そうだと仮定して、もちろん、Aまでいってないですよね?」

どこの小学生だ、と他の守護者が珍しく突っ込みかけた。だが、雲雀も同意見の様で、必死に頷き返しているのを見て彼らが本気なのだと分かった。


「リボーンさんと十代目はAどころか行き着くとこまで、Zまでいってらっしゃる」

そんな非情な極寺の言葉が終わるや否や、ボンゴレ総本部の一棟が吹き飛んだ。

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雲雀さんと骸さんのFanの方ごめんなさいぃぃ;;;;。

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