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女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/19/06:57

Scoperta


ボンゴレ、・・・流石にそれは可哀相だと思います。

でも、ツナに甘えてちゃんと気持ちを伝えてなかったあいつも悪いんだから、お相子ということでしょうか。
たとえ、あなたの隣に並ぶのが自分でなくとも、あなたが微笑んでいられるのなら、それで良いんです。
我慢・・・・・・・・・、出来ないよ!!ツナァ―――――!!!!
 

Scoperta(発覚)

 

その日の朝、綱吉は機嫌が良かった。
あの後、そのまま事に及んでしまった為リボーンに、次の仕事を与える事は出来なかったが少し先の案件まで処理済と知ったリボーンは褒めてくれてご褒美に朝まで一緒に過ごしてくれたのだ。
この事に綱吉は一気に舞い上がった。
今まで情事の後、朝まで綱吉の傍で過ごすことがなかったリボーンが同じベッドで、しかも抱きしめて過ごしてくれたのだ。リボーンをボンゴレ十代目として拘束しているのにもかかわらず、それ以上に朝を共に過ごして人生初の夜明けのエスプレッソまで飲んだのだ。
その上、せっかくだからと翌日をオフにして朝食を共にとった後、あまり腰の立たない綱吉は部屋で過ごすことにしていたが、仕事の無いリボーンも所用を片付けた後にまた来ると約束してくれた。
これほどまで長い時間を過ごした事は、リボーンが家庭教師を辞してから初めてのことだ。
まさに、人生最良の日といって良いだろう。

まるで愛人のように、いやそれ以上かもしれない。
そんな時間を大好きなリボーンと過ごせて、綱吉は胸がいっぱいであった。

そんな幸せな気分で、リボーンが帰ってくるまでに少しでも仕事を進めておこうと書類を読んでいると大きな音と衝撃が鳴り響いた。

ボンゴレの本部は、基本的に古い城を改築したものだが、所々に手を入れて最新の設備を整えていた。
無論、防音に耐震はかなりの強度にも耐えられるようにしていたのだが、それ以上の衝撃に緊急事態かと、綱吉はベットから降りると今にも崩れ落ちそうな腰に鞭打って、グローブを手に音のした方角に急いだ。

音の発生源は容易に知れた。
何せ、棟一つが見事に破壊されているのだ。
否、現在も破壊中であった。

破壊活動の原因は自分の守護者二人。
雲の守護者、雲雀恭弥。
霧の守護者、六道骸。
普段この二人が喧嘩しているのなら、いつものことと受け流すのだが今回は違った。
互いが拳を交えるのではなく、一緒になって屋敷を破壊しているのだ。
しかも半狂乱で、泣き叫びながら。

あの二人がである。
常に自分の好きなように行動して、好きなように振舞う。唯我独尊のリボーンの次に自分勝手なあの二人がである。・・・いや、理不尽具合は同じかもしれない。
取りあえず、その最凶な二人をあんな状態に持ち込むなどよほどの事が起こったのだろう。しかも普段、間違って顔を付き合わせれば直ぐに互いに刃を交わす二人が、互いを無視して破壊活動を繰り広げているのだ。
原因が思い当たらずに、しばし悩みかける。
が、そこでようやく隅の方で縮こまっている他の守護者達に気付く。

「・・・ど、どうしたの」

そう声をかけた所で、本日は珍しく姿を見せなかった右腕に声を掛ける。
今日、正確には昨日リボーンが帰ってきてから姿を見せなかった隼人だが、こんな所に居たらしい。
珍しくも綱吉の存在に気付かずに呆然としていた獄寺だったが、綱吉の声を聞くや否やすぐさま振り返り、答えようとする。だが、同時に綱吉の声に気が付いた骸と雲雀の二人も動きを止めた。

あ、ヤバイ。

二人のその動きにそう思ったが、どうにもならない。二人から発せられる鬼気とした殺気に動けずに固まる。
ドン・ボンゴレとなって数年。
ここまで、綱吉を動けなくさせる殺気はここ数年無かったなぁと現実逃避しかけるが、その逃避を許してくれるような相手ではなかった。

「・・・綱吉」
「・・・綱吉君」

二人の血走った瞳に戦きつつも何とか声を返す。
こんな姿をリボーンに見られてたら「情けない」と再修業をさせられそうだが、仕方ないだろう。それぐらい二人の形相は凄まじかったのだ。

「赤ん坊「アルコバレーノと関係が有るって本当ですか!?」」

その言葉に綱吉は不思議そうな顔をした。

「・・・元家庭教師とその生徒だけど・・・?今はファミリーのボスとその最強のヒットマンだし」

関係と言われて元家庭教師と生徒という事は知ってるだろう、何を今更と綱吉は思ったのだ。
綱吉の鈍さを失念していた骸は言い直す。

「肉体関係が有るかどうかです!!」

「ちょっと!僕の綱吉にそんな生々しい事言わないでよ!!」

骸の言葉に真っ赤になった綱吉が答えるよりも早く、雲雀が反論する。
ついでにトンファーも骸へと繰り出された。

「これぐらい言わないと、綱吉君は解からないでしょうが!」

骸は反論の後、雲雀の一撃を出現させた三矛で受け止めついでにこちらも負けじと攻撃を仕掛けた。

「そんな直接的な言葉だと、純粋な綱吉が困るでしょう!!」

その言葉に、一瞬怯んだ骸が雲雀の一撃を受けてしまうが、直ぐに立ち直り反撃する。


いつものように突然始まってしまった二人の衝突に、矛先が変わったことにほっとしつつも、とうとうこの時が来たかとも思う。
綱吉自身がリボーンへの想いを隠していないため、周りの人間に自分とリボーンの関係が知られるのは時間の問題だった。
綱吉とリボーンに肉体関係が出来てから何年。いつかは聞かれる時が来るだろうとは予想していたが、やはり正面切ってたずねられると言葉につまる。
それに立場上、跡継ぎの問題もあるのだ。本来なら、同性であるリボーンにうつつをぬかしている場合ではない。
だが、どうしてもリボーン以外の相手とその気になれなかったのだ。
未婚の上に、愛人を一人も持たないボスなどマフィア界で綱吉ただ一人だけだろう。

後ろの方で隼人が「スミマセン十代目!!!」と言ってるが、謝るべきは自分であろう。取りあえず、落ち着いて話し合えないかと思っているところに、ランボから声が掛かる。

「すみません、ボンゴレ。獄寺氏にボンゴレがリボーンの愛人になりたがってると聞いたものですから、俺たち、居てもたってもいられずに・・・」

ランボの言葉に、少し頭が冷えた。
ふと気が付けば、骸と恭弥も真剣な表情でこちらを伺ってるではないか。
確かに、マフィアのボスがファミリーのヒットマンの愛人になりたがるなど言語道断だろう。だが、綱吉にとってリボーンの愛人になりたいと望むことはもはやライフワークのようなもので、今更その想いを止められるはずがなかった。
だが、事態は思いもしない方向に動きだした。

「・・・ツナ」

仕事に出て、この場に居ないはずのリボーンの声が室内に響いたのだ。
綱吉が驚いて振り向けば、微かに残った壁で元が入り口だと判断できる位置にリボーンが立っていたのだ。いつの間にか、リボーンの帰ってくる時間になっていたらしい。
リボーンがいつから居たのか判らないが、彼の強張った表情を見るに今の会話を聞かれたのは間違いないだろう。
それは次の言葉でも明らかになった。

「お前、オレの愛人になりたいのか?」

そう、綱吉はリボーンの愛人になりたかった。
ただでさえ、美人で頭の良い女性を数多く愛人にしているリボーンにとっては、綱吉はお情けで抱いてやった相手に過ぎず、ましてやそんな相手を愛人にするなど考えもつかないことであろう。
だが、リボーン自身に問われた事で、怯みつつも綱吉は頷いて答えを返す。
それは、一生分の勇気を使い果たす程の事であったが、その想いが報われる事は無かった。

「・・・この、ダメツナが―――」

そう、どこか唖然としたように言うと、リボーンは綱吉に背を向けてその場を去ってしまったのだ。

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本当に、二人のFanの方々ごめんなさい;;;。

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