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女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/19/06:57

fraintendimento


沢田―――――!!
たとえ、こんな世界にいようとも相手を思いやる優しさを忘れないお前のことは、凄いと思うぞ!!
だがな、思い悩んで時々変な方向にそれが発揮されるのは頂けない。
時にはガツーンと正面からぶつかって行け!!
それが男と言うものだ!!
 

fraintendimento(曲解)



リボーンと幸せな朝を過ごしてから一ヶ月が経っていた。

あの後、破壊された会議室の前でのやり取り以降リボーンは綱吉の元を一度も訪れなかった。
結局、あの騒動でリボーンに次の仕事を与える事はできなかったし、姿を見せないリボーンを呼び出してまで片付けて欲しい仕事などは無い。
そうなると、お手上げだった。リボーンが気が向いて執務室に足を向けるか、ボンゴレに深刻な問題が発生するしか彼に連絡を取る理由が無い。
ここ最近、忙しい訳でもないのにリボーンに休暇らしい休暇を与えていなかった事も、連絡をつけれない理由の一つであった。

執務室で書類を片付けながら、チラリと壁に掛けられたカレンダーを見る。

何度見ても、逢えない日が縮まる訳が無かった。
逢う事が出来なければ、この間のことを謝る事もできない。
綱吉は、リボーンのダメツナ発言を「何、大それた事を言ってるんだ」と受け取っていた。
確かに、ダメツナの自分がお情けでリボーンに抱いて貰えているのに、それ以上を望むのは虫が良いというものだろう。リボーンだって、怒って当然だ。
ましてや秀でたところなど一つも無くて、しかも男の自分があの完璧なリボーンの愛人になどなれる訳が無い。
冷静な頭で考えれば直ぐに分かるはずだ。
だが、恋は盲目。
その上、数刻前まで彼と幸せな時間を過ごしていたのだ。もしかしたらと、綱吉が期待してしまったのも致しかた無いだろう。
そう考えた綱吉は、今更ながらに綱吉はあの時の自分を燃やしてしまいたくなっていた。

これまでだって、リボーンを怒らせた事はあったし連絡がとれなくなる事もしばしば有った。
だが、これほどの長期間リボーンが訪れなかったのは初めてだ。
大概は、休暇に飽きたリボーンがからかいまじりに綱吉の元を数週間と置かずに来て、からかわれていつもの二人に戻っていた。そして、時間が許せば寝室で共に過ごしていたのだ。

だが、この一ヶ月リボーンの音沙汰は無い。
それほど、綱吉の「リボーンの愛人になりたい」と言う望みは彼にとって許しがたい事だったのだろうか。
もしかしたら、リボーンに捨てられて抱いてさえしてもらえなくなるかもしれない。
その考えは綱吉を絶望させた。

何も、綱吉は男に抱かれたいわけでは無い。
綱吉は基本的にはノーマルなのだ。
リボーンを好きになったが為に抱かれているが、女の子が好きだ。抱かれるよりも抱く方が好きだ。・・・リボーンに開発された事で、その意識は揺らぎつつあるが。
正直、リボーン以外の男性と性行為をするなど考えたくも無かった。
だが、危機である。

大概の人は、身体だけの関係は虚しいと感じるだろう。
だが、綱吉はそうは思わなかった。
たとえ、義務感からだけでもリボーンが綱吉だけを見つめ、綱吉自身で快楽を得ている様を感じるのが幸せだった。
自分とリボーンの関係は側から見れば歪んでいるだろうが、綱吉はそれで満足していた。
・・・それ以上を望みはしたが、それでも綱吉は幸せだったのだ。

その、唯一の関係が無くなってしまうかもしれない。
そう考え焦った綱吉は、すぐさま机の上のパソコンを起動させて解決策を探し始めた。
綱吉は恋愛経験が少ない。もっと言ってしまえば、今まで恋人を作ったことは一度も無かったし肉体関係など男女共にリボーンが初めてだったのだ。因みに中学生時の憧れの同級生・笹川京子は憧れだけで終わっている。
仲直りの仕方など検討もつかなかったのだ。
リボーンと自分の関係を一般的になんと言うのか分からなかったが、性交渉のある相手との仲直りは性交渉が一番だと言う事は調べられた。
今までとは違うシチェーションや、体位を・・・云々と調べた辺りで挫折してしまったが。

今まで、シチェーションなど考えた事も無かった。ましてや、性技など磨いた事など無い。いつもキスから始まって、そのまま行為に没頭していたのだ。
・・・もしかしたら自分は俗にいう“マグロ”と言うやつではないだろうか。
抱いてもらっている立場でその上、奉仕までさせている。最悪じゃないか。リボーンに呆れられても文句は言えないだろう。
こうなったら腹を括って、誰でも良いから相手をしてもらい技術を磨くしかない。リボーンに捨てられない為にはそれしかないと考えた綱吉は、しばらく考えた後おもむろに内線を繋げ、自身の霧の守護者である六道骸を呼び出した。
そして、綱吉の呼び出しにいつに無くすぐさま現れた彼に告げたのだ。


「骸、俺を抱いてくれないか?」

丁度、綱吉に飲み物を運んで来てその言葉を聞いてしまった獄寺隼人の悲鳴が、ボンゴレ邸全体に響き渡った。

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ようやくここまで来た・・・。

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