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イタリアの離婚
教皇のお膝元と言う事で、イタリアで離婚が法的に認められたのは1970年と、極最近の事。
法律で認められるまでにも、長らく紛争が有ったようです。
離婚が認められる以前にも「結婚取り消し」と言う婚姻自体が無かった事になるものか、「法的別居」を民事裁判所に申し立て、別居を公に認めてもらう(別居にも法的な手続きが必要な為)という方法で別れる事は、一応可能であった。
が、手続きが面倒な上「結婚取り消し」には余程の事情が必要であり、この頃の「法的別居」には相続権の問題、また別居した元パートナーに対する扶養義務も付随する等の問題が有った為、幾度かの運動の末ようやく法律化した。
「離婚」をする為にはまず「法的別居」の状態にならなければ成れません。
現在の法的別居は事実上の離婚に近いので、民事裁判所に法的別居を申し立て、財産の分与・親権・扶養等の離婚の条件を双方の弁護士が、法廷で一つ一つ争い細かい条件の協議やチェックを何回にも渡って行う。
そのたびに裁判所に通い(これが結構面倒で辛いらしい)、弁護士に支払い、上記の全てが終わった所でようやく法的別居が認められます。
そして、3年間の法的別居状態を経た上で、初めて離婚が成立。
因みに、日本と違って養子同士も近親者と成る為、両親の再婚で兄弟姉妹になった者同士の結婚は出来ないとの事。
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