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+dilagare+プチオンリー主催中。

女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/19/06:35

耳栓は常備で

十年後。
リボーンとラル・ミルチとコロネロとスカル。あと綱吉と骸。

リボーンとラルが壊れてます。キーボ注意
相変わらず骸は可哀想(笑)。

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「最近ツナの様子がおかしい」

十代目ドン・ボンゴレ沢田綱吉の手が空くまでと、執務室のソファーでくつろいでいた時の事。鉢合わせたコロネロ、スカル、ラル・ミルチが出された紅茶と綱吉手製のクッキー(それ以外の茶菓子だと暇つぶしに戦闘を始めるからだが)に舌ずつみをうっていた時にその声は掛かった。

同じく綱吉の護衛兼監視で、綱吉の入れたエスプレッソ片手に渋々ながらも大人しく他の虹の同胞と席を同じくしていたリボーンの、真剣な顔つきでの発言である。
コロネロは、本能が辞めとけと言っていたが他同胞の無言のプレッシャー(主に元鬼上官)に屈して聞き返す。

「・・・聞きたかねぇがどうしたんだ、コラ」
もっとも、聞いたとたんに後悔したが。

「もともとあいつはツンデレだったが、最近デレが少なくなってきやがった」

また禄でも無い事を言い出した。

「・・・ツンデレって先輩」
一応、ツッコミ要因のスカルが声を掛ける。

「ツナはどちらかと言うとデレじゃねえか、コラ」
飽きれながらも、普段の綱吉を思い浮かべ言ってやる。
体が成長して以来、幼馴染の黄色の同胞の発言はどうもおかしい。いや、赤ん坊の姿にカバーされ気付いていなかっただけで、元からだろうか。
ちょっぴり遠くを眺めたくなった。

「チッチッあめぇぞ。オレが甘い言葉を囁く度にわざとぶっきらぼうに返事をしたり、スキンシップを謀る度に顔を真っ赤にして抵抗すんのをツンデレと呼ばずしてなんと言う」

「・・・リボーン」

「・・・先輩」

(((それ本気で嫌がってないか?)))
三人の心が一つになった。

「なのに最近は愛の言葉を囁いても無視しやがるし、尻を撫でただけで真っ青になりやがる。そんなんじゃマジで嫌がってるように見えんじゃねえか」

((マジで嫌がってんだろうが(でしょうが)))
未だかつて無いぐらいに三人の想いはシンクロしていたが、誰もその事に気を止めるものなどいなかった。

「おい、リボーン」

「なんだラル」
とうとうラル・ミルチが切れて、リボーンの勘違い、いや妄想を止めに掛かるのだろうかとコロネロとスカルが安堵しかけたが、そう物事は上手く運ばないらしい。

「沢田も男だ。お前みたいなまっ平らで余分なもんがぶら下がってる男よりも、出るとこ出て引っ込むとこは引っ込んでるオレみたいな女が良いに決まってるだろうが」

あまりの明け透けな言い方にコロネロが目頭を押さえた。時間とは残酷なものだなあと痛感したという。

「はっツナよりも体重の重いお前が何言ってやがる。それに余分じゃねぇぞ。ツナを喜ばせるには必要なもんだ」

スカルがよろめき、頭を抑える。堂々のセクハラ発言に、背後のドン・ボンゴレを気にするが、あまりの無反応さにかえって怖くなる。

「ツナはオレの中のが喜ぶに決まってるだろうが。体力はオレのがあるからな。新居には俺が抱いて入れば良いだけの事。所詮お前にはツナとの子供も作れないだろうが」

「その分たっぷりこの俺様が愛してやるからな。何の心配もいらねーぞ」

コロネロもスカルも綱吉に想いを寄せてはいるが、リボーンとラルの舌戦には引くばかりである。二人ともここまでぶっちゃける気にはなれない。いや、なりたくない。そのあたりの常識はしっかり持ち合わせていたためだ。
顔を見合わせた後、綱吉手製のクッキーと紅茶を確保してソファーを離れる。元鬼上官と恐怖の先輩を止めるには自分達では分が悪い。
綱吉には申し訳ないと思いつつも恐る恐る振り返ると、彼の人は仕事を終えたらしく、霧の守護者と一息ついていた。

 

「あー、今日もいい天気だね。骸」
肘をつき、窓の外をながめるドン・ボンゴレ。
椅子の方向すらも変え、完全に室内から目を逸らしている。
骸ですら室内の応酬に若干引き気味になっていた。
「良いんですか、ツナヨシ君。アルコバレーノ達があんなこと言い合ってますが」
避難して来た二名に足を蹴られたが、言い直さなかった。
同胞を止めれなかったのならば同罪だということか。無茶を言うな。あんな奴ら、止められるか。

「ん?最近雑音が多いからね。ヴェルデ特製の雑音フィルター付けてるから聞こえないよ。もう聞きたくもないしね」

綱吉にとってはいつもの事らしい。
自身の元家庭教師と門外顧問の一員。接点は他の者より多いのだろう。
あくまで視線を窓から逸らさない姿に今までの苦労がしのばれる。

骸は綱吉に好意をしめす度に邪険にはされるが、完全に無視とまではされない。時折「ツナヨシ君ヒドイ!!」と思ったりもしたが、自分の扱いはまだ良い方だったらしい。
「…なんだか、僕よりもアルコバレーノの方が憐れな気がしてきました」

コロネロとスカルは俺達を一緒にするな、と思いながら綱吉をこの部屋から連れ出す算段をしだす。
この部屋は精神衛生上悪い。
気遣うように、ツナの顔をのぞき込めば疲れた顔ながらも笑みを見せてくれる。自分達はまだ大丈夫。
完全無視されてる憐れな同胞はほおって置いて、株を上げるべく行動しだす。
自分達だってツナが大好きなのだから!!

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
可哀想なリボーン(笑)。
日記からの移動時に、虹→ツナに加筆修正。

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