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女性向き(BL等)、腐女子向け。『家庭教師ヒットマンREBORN!』の二次創作が中心です。

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  • 2024/05/19/04:35

entri la casa nuova


何年後か、就任式の直後。
山本・獄寺→ツナ+リボーンみたいな感じ?(自分で疑問符付けるな)

ヨーロッパの風習では、新郎は新婦をお姫様抱っこで新居に入れるんだそうです。
それから妄想。


新居入場

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ボンゴレ十代目の就任式が終った。

ある日を境に、綱吉は自らの意志でボンゴレのボスになる事を望むようになっていた。
元から九代目は、十代目である沢田綱吉の就任を望んでいた。
前守護者達も九代目の意志を支持していた事と、リング戦にてザンザスを倒した事により反対意見は出なかった。
だが、幹部は守護者のみではない。
それらの者達の承認を得る為に、渡伊前から本部よりの指示を受けて実力を着々と示していった。
その結果、綱吉は幹部、門外顧問、暗殺部隊全ての承認を受けて、本日正式にドン・ボンゴレ十代目に就任したのだ。

 

就任式は滞りなく行われた。
実際にはリングの継承は済んでいるため形式だけの継承であったが、内外に知らせる意味も有るため疎かには出来ない。

今日、この日を迎えるにあたって綱吉はそれこそ不眠不休で動いていた。
幹部全員が承認したからといっても、ボンゴレという大きな組織だ。日本人である綱吉に不満を持つものや、代替わりのこの期に乗じてボンゴレを落としいれようとする輩の鎮圧に駆けずり回っていたのだ。
それらも今朝方とは言え制圧し終え、その足で就任式を終えた。
式とその後の懇親会を終えて帰りの車に乗り込んだ直後、綱吉は崩れるように眠りに落ちていた。

綱吉の厳しい家庭教師であるリボーンも、常ならばなんとしても叩き起こしている所だが、苦笑一つを落として綱吉を眠らせている。

リボーンも今日までに、どれほど綱吉が頑張っていたのか知っているのだ。
それこそ、忙しさに眠る事もままならず、運良く睡眠時間を取れたとしてもあまりの辛さにひっそりと枕を濡らすだけに費やした事があることも。
それでも綱吉は、泣き言を一言も言わずに耐えた。
耐えて今日という日を迎えたのだ。
これぐらいのご褒美など、可愛いものだ。


綱吉と守護者達を乗せた車がボンゴレの屋敷に着いた。
これから綱吉は今までの仮住まいではなく、ボンゴレの屋敷に住むことになる。
正式なボスとなり、全ファミリーの全てを背負う。
重圧はこれまでの比では無い。
これが終わりではなく、これからが正念場である事も判ってはいた。

それでも、今、この時だけは安からにいて欲しかった。
リボーンはひっそりと嗤うと、綱吉を起こさずにそのまま抱き上げボンゴレ邸に足を踏み入れた。

 

 

 

「なぁ、獄寺」
綱吉を軽々と抱き上げてボンゴレ邸に入っていったリボーンを見送った後、思わず隣に並んでいた獄寺に声をかける。
「何だ」
「確か結婚式を終えた新婦って、新郎にお姫様抱っこされて新居に入るんだったよな」
イタリアに渡ってくる前の講義中、何らかの拍子に聞いた気がしたのだ。
「それがどうした」
「・・・いや、いい」
肯定の言葉を聞き「やはり」と思うが、獄寺の反応があまりに薄い為、自分の思い過ごしかと思いかける。
だが隣を見ると、獄寺のこめかみが引きつっていた。
獄寺も気が付いていたらしい。

「かなわねーのなー」

綱吉も成長し、今や立派なマフィアのボスだ。
他の誰か・・・自分達ですら触れていたら綱吉は目を覚ましただろう。その辺りの危機感知能力は徹底的に仕込まれていた。
だが、その相手がリボーンであった時には適用されない。
リボーンが気配を消すのに長けていると言う事も有るだろうが、綱吉には超直感があるのだ。たとえ気配で判らなくとも気付くはずである。
だが、実際には綱吉は起きる気配も無く、リボーンに抱かれて行った。
絶対的な信頼。
それが二人にはあった。
幼い頃を同じ家、同じ部屋で過ごした二人。
無論、自分達だって大事な時を共にすごした。だが、違うのだ。
教師と生徒。またそれ以上の言葉にするには難しい、絆とも言える物が二人の間にはあるのだ。
・・・それを利用してのアレはやり過ぎだとは思うが。

「よし、呑みにいくぞ。ごっくん」
「誰がごっくんだ、誰が!」
そう言いつつも、二人は同じ方向に歩き出す。
ついでにそれまで黙っていた雲雀や了平、そしてランボもひっそりとだが付いてきた。女性であるクロームはメイドに連れられていったが。
皆、このままの気分でいるのは、やるせなさ過ぎたのだ。
今はまだ、いや、もしかしたら一生適わないかも知れない。だが、自分達だってツナを想う気持ちは人一倍有るのだ。ただの友人のままでいる気は無い。
今回は完敗だが、いつかその内超えてみせる。
そう、決意を込め一歩を踏み出した。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
え?リボ様は確信犯ですよ?
 

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