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長髪虹っ子部屋2!
ここは碧実さん以外から頂いた、長髪虹っ子部屋です!!
ええ、みなさん良く判ってらっしゃる。穐吉の長髪好きに!!(そりゃ企画まで起こしてりゃな・・・)
長髪企画の際に頂いてしまったイラストも有るので、つくづく企画起こして良かったな・・・と感謝しきり。
どれもこれも素敵すぎて、毎回頂く度に狂喜乱舞。
その内、踊り過ぎて痩せれるんじゃないだろうかと思うことしばしば。・・・一石二鳥じゃないか!!
そんな事はともかく、穐吉の幸福をおっそわけw。
皆さまも、素敵LHAに酔いしれて下さいww。
あ、当然のごとく転載・お持ち帰り等は禁止ですので!!
- 2008/03/01/18:22
- [ Present ] 長髪虹っ子部屋2!
碧実よしあき様から頂きました!!
またまた「軍國館」の碧実よしあきさんから頂きましたよ!!
長髪ツナです!!!
打ち合わせの時に頂きました!
合同誌の表紙の線画をお願いしたのですが、そちらの方は短髪の10年後をお願いしていたので、長髪10年後をお願いしたのです。
見てください!この麗しさ!!
受け取った瞬間、うれしさのあまり昇天しそうになりましたよ!!(実際イスの隙間に落ちた)
当分、忙しくとも乗り切れますね!!
実物はもっと色が淡く、初夏を連想させる色合いなのですがスキャンしたら濃くなってしまい残念(クスン)。
まあ、穐吉のみのお楽しみということで☆。
碧実さん、ありがとうございました!!!
※転載等はお辞めください!
- 2008/03/02/23:59
- [ Present ] 頂き物
甘いものは好きだが、限度がある
10年後。
甘いものっておいしいけど、甘い物好きの人はほんとに限度無いですよねって話。
子供の頃から甘いものは好きだった。
お菓子の新製品は欠かさずにチェックしてたし、炭酸飲料も好んで飲んでいた。
年を取るにつれ昔の様に常に甘い菓子類を口にする、といった機会は減ったが代わりに食後や休憩時のケーキやジェラートは欠かせなくなっていた。
いかにイタリアと言えども、一般男性以上に甘いものをとっている自覚はある。
それぐらい、綱吉は甘いものを好んでいた。
甘いものならば、いくらでも食べれると思っていたのだが、何事にも限度と言うものが存在した。
目の前には、ズラリと並べられたドルチェの山。ケーキやタルト、ティラミスにスフォリアテッラ。もちろんパンナコッタやジェラートもある。
その向こう側にはにこやかな笑みを浮かべる本日の会談相手のボス。
今日は重要な商談をまとめる為の会談であった。
業界でも特に気難しいと言われる彼との話をまとめられれば、これからの他の仕事もやりやすくなる。その為しっかりと下準備をして会談に挑んだと言うのに、挨拶を交わした後すぐに通されたこの部屋ではケーキをひたすら食べていた。
会話もしては居るのだが、主にドルチェに関しての内容ばかりだ。どの店の何が美味しいやら、パティシエが変わって味が落ちたやら。その辺りの話は、綱吉も付き合えないことはないのだが、いい加減じれてくる。今日は会談に来たはずなのだ。
少しの潤滑剤として話すのは良いが、始終そんな話しばかりだと何のために来たのがかわからなくなる。
気難しいと聞いていた会談相手は、今もにこやかに甘いものの話題を話している。
目の前の相手から視線を外し、ケーキに目を戻すと気分が悪くなった。
注がれたエスプレッソを一口飲む。
流石に気持ち悪くなってきたのだ。本日、既に二十個ほどのドルチェを消費していた。
普段ならここで、年若く童顔の、ジャポーネの新米ボスをからかっての嫌がらせかと勘繰るところだが、相手の顔にはそういった負の感情は一切感じられ無い。ドルチェも俺と同じだけの数を消費していた。いや、今は二十四個目のドルチェに差し掛かり、俺にもどうぞと勧めてくる。
今回の会談相手は、ボンゴレにとっても重要な相手なため俺も我慢して相手をして居たがもう限界だ。
甘いものは好きだ。だが限度が限度があるだろ!!
翌々話を聞くと、彼はかなりの甘いもの好きだったが、今まで付き合ってくれる相手が居なかった。しかし、新たにボンゴレ十代目となった年若いボスは、幼い顔立ちをしていて甘いものを好むと聞きつけ、更には元来子供好きであるために張り切ってしまい、あの様な状態になったと言うことらしい。
確かに綱吉は甘いものは好きだ。
だが、流石に彼には付き合えない。
そのため同じく、甘いもの魔神のハルを彼に紹介した。
今では二人は仲の良い、甘味仲間となっているらしい。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
流石に付き合えなかったツナ。
- 2008/04/11/02:56
- SS(Re27以外)
Loro lo svegliarono
十年後、就任直後ぐらい。
タイトルの意味は「彼等は目覚めさせた」だったような・・・。(オイ)
『頑強な騎士に守られたリトル・プリンセス』
それが、十代目ドン・ボンゴレ沢田綱吉に対するマフィア界の認識であった。
争い事を嫌い、何事も抗争ではなく交渉で解決しようとする姿勢。たとえやむなく抗争となっても、決して戦場には現れない事からそう囁かれる様になった。
その囁きが拡がり目の前で聞かれたとしても、十代目ドン・ボンゴレが穏やかな笑みを浮かべていただけであった事も、拍車をかけた。
血生臭いこの世界にあって、抗争を嫌い最後まで交渉による解決を望む姿勢や侮られても反論せず笑っているなど、臆病以外の何者でもない。
本来なら直ぐに潰されそうなものだが、周りを固める古参の幹部達が有能で中々隙を見せず、更には最強のヒットマンであるリボーンが常に目を光らせていた為、ドン・ボンゴレ十代目に手を出すことは適わなかった。
だが、ボンゴレの領地は魅力的だ。
安定した収益、完璧に整えられたルート、闇総てを網羅していると言われるネットワーク。それらの一部でも手に入れる事が出来れば、莫大な収益につながる。
そこで考えた。
ボンゴレの十代目ボスとその守護者は腑抜けたジャポーネだ。その彼等を守っている壁さえ無くなれば、途端に脅えて偏狭の島国へ逃げ帰るだろうと。
ボンゴレのシマを狙っているマフィアに声を掛け、最大の守り手となっている最強のヒットマン・リボーンを集中的に攻めて傷付ければ事は簡単に済むと。
彼等はそう考え実行し、目論見は半分成功した。
そう、半分は。
リボーンが撃たれた。
その報が入った時、綱吉は屋敷内で現在対立しているマフィアとの交渉案をまとめている所だった。多少キナ臭い動きのあるファミリーだが、甘い汁さえ吸わせておけば問題は無いと判断しての事だ。
出来れば抗争はしたくない。
ひとたび抗争ともなれば、大なり小なり必ず血は流される。たとえ相手側であっても傷つく者が出るのは嫌だった。傷つく者がいる位なら、たとえ侮られても和解に持ち込みたい。
そのため多少相手に有利になろうとも目をつむるつもりだったのだ。
この時までは。
「誰が、いやどこがリボーンを撃ったの」
思ったより冷静なボスの返事を聞き、安心した部下は報告を続ける。
己等のボスは、部下が傷つく事を極端に嫌う。
末端の準構成員に対してですらも哀れむ自分達のボスが、側近中の側近であるリボーンの負傷に取り乱さないかと危惧していたのだ。
だが報告を続けるにつれ、ボスのあまりの静かさに不安を抱く。しかし、言及することなく報告を終えた。
それまで黙って静かに聞いていた綱吉は、手元の書類に目を落とした。
報告に出てきたファミリーが、繋がりを深めている所が現在交渉中のファミリーであった。
水面下で何かを計画している事も、報告を受けていた。
そして、何より直感が告げていた。
「わかった」
そう言うや否や、それまで持っていた書類を放り立ち上がる。
「守護者を呼んで」
現在、守護者はそう重要な任務に就いておらず、呼べば他ファミリーのランボ以外は直ぐに集まる状態であった。
部下の返事を待たずに、執務室から出た綱吉は歩を進める。
行き先は決っている。
守護者もじきに追いついてくるだろう。
屋敷の廊下を歩いている内にも、山本、獄寺と綱吉の元に早くも守護者が集まりだした。
綱吉は視線を少し傾けただけで、歩みは止めずに二つのファミリーの名を告げた。一つはリボーンを撃ったファミリー。もう一つは現在和解を交渉中のファミリーの名であった。
「潰せ」
一転したボスの態度に、そのまま綱吉に付き従っていた部下は驚き、目を見張る。それまでの、穏やかなボスとは打って変わって、表情は無く空気すらも色を失っていたのだ。彼自身、ボスに忠誠を誓ってはいたが、マフィアらしさを期待していなかっただけにこの変化には驚いた。
だが驚いたのは彼だけで、集まりだした守護者の面々は平然としている。
一番最初に綱吉に追いついていた、雨の守護者・山本武がいつもと同じ明るい声で綱吉に声を掛ける。
「交渉はどうすんだ?」
「必要無いよ」
「そっか」
間髪入れずの答えに山本は刀を肩にのせ、ニカリと笑う。
綱吉のカンは外れない。
ならば、この二つのファミリーがリボーンの襲撃に関わっているのは決まりだ。そうでなくても、綱吉の望みに異を唱える気は無かった。それは他の守護者も同じだろう。
山本への返答を聞き、少し先で壁に背を預け綱吉を待っていた雲の守護者・雲雀恭弥が口の端を吊り上げ楽しげに聞いてきた。
「傘下への引き入れはどうするの?」
「それも、必要ありません」
傘下への引き入れは、綱吉が交渉相手に求める最後の手段である。
「ならば好きに動くよ」との言葉を残し、その場から離れていった。
久々の実践に、その表情には喜色しか浮かんでいない。ましてや相手は曲りなりにもリボーンを傷付けたファミリーだ。手応えを期待しているのだろう。
雲の守護者と入れ違いに到着した晴れの守護者・笹川了平も、疑問を投げかける。彼の技は威力が大きすぎるために現在、綱吉の命により青のアルコバレーノ・コロネロの元で加減を覚える修行中であった。
「俺はまだ巧く手加減が出来んが、良いのか?」
「手加減など、しなくてかまいません」
許可を受け、早くも拳を握りだした了平の顔に憂いは無い。
その瞳に浮かぶのは、相手に対する純粋な闘争心だけだ。
しばらく進むと、どこからともなく現れた霧の守護者・六道骸が問いかけてくる。
「複数のファミリーが今回の襲撃に加担しているようですが?」
「好きにしろ。気に入れば、思う存分遊んでやればいい」
その言葉に、常に張り付けている笑みを更に深めた。
アルコバレーノ、リボーンに対する綱吉の感情を知る骸は、加担したマフィアの愚考を嘲笑う。
そして、綱吉からのお墨付きを貰った以上、加減をする気など全く無いのだろう。
「仰せのままに」
一礼をすると、そのまま姿を消した。
綱吉の右後ろに付き従う嵐の守護者・獄寺隼人が、唖然としている部下に後の処理を指示して追払うと、最後の確認をする。
「相手が降伏してきた場合はどうされますか」
「聞く必要など無い。言ったはずだ、潰せと。」
たとえ、抗争で決着をつける時であっても相手が降伏すれば綱吉は許してきた。それすらも拒絶されたのなら、そのファミリーに明日は無い。
そこでようやく綱吉は歩みを止めると、最後の指示を出す。
「再興を許すな。血族すらも絶やせ。完膚なきまでに叩き潰せ」
綱吉の額に炎が燈る。
「さあ、饗宴の時間だ」
その日一晩…否、数時間で二つのファミリーが地上から跡形も無く消えた。
それ以外にも、ボスが発狂するなどして建直す事が難しくなったファミリーが複数潰れていった。
当初、何処の行ないか解らなかったが、時間が経つにつれてボンゴレの現ボス・沢田綱吉とその守護者によるものだと判明した。
戦慄。
その一言に尽きた。
潰されたファミリーはどれも規模の小さくない、武闘派で知られたマフィアであった。
抗争ともなれば、大量の血が流れる事を覚悟しなければならないような相手がなす術も無く一瞬である。ファミリーは全滅。建物・血縁者に至るまで全て消え失せた。
しかもそれは、たった数人の所業であった。
想像を絶する行いに、初めの内は信じられなかった者達も唯一生き残った愛人達の話を聞く限り、信じるしかなかった。
今まで侮っていた、ボンゴレ十代目・沢田綱吉とその守護者の怖ろしさを。
更には、見事なまでに潰れたファミリーの穴を埋め、裏社会を混乱させること無く収めたボンゴレの処理能力を見せつけられた。
それ以来、ボンゴレ十代目を嘲笑う声は聞こえなくなった。
「リボーン、傷の具合はどう?」
「単なるかすり傷だ。絆創膏も要らないほどの、な」
「そう。よかった…」
「それよりもツナ、“殲滅”したのか?」
「ああ、リボーンを傷つけたファミリーね」
「普段はどんなに言っても強攻策をとらないお前がな」
「リボーンに傷をつけたんだ。当然だろ?お前を傷つけて良いのは俺だけだ。…たとえ、リボーン自身であっても許されないよ」
「気付いてたか」
「リボーン」
「ボスの命令は絶対、だったな」
「違える事があってはならない。そう教えてくれたのはリボーン、お前だったよね」
「勿論。なんなりと御処分を、ボス」
「そうだね、じゃあリボーン。……――――――――」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
リボーンに対して並々ならぬ執着を持つツナ。
なんかもっと牙を剥くイメージを形にしたかったのですが挫折orz。
綱吉に「完膚なきまでに叩き潰せ」と言わせれたのでもう満足です。
趣味に走った話ですが、貰ってやってください・・・!!
- 2008/05/20/14:55
- SS(Re27以外)
杉本政城様から頂きました!
先生と仔ツナ・・・!!!
リボ様イロッペー!!ツナカッコ可愛い!!!(ハアハア)←落ち着け
杉本さんったら、穐吉の趣味を良く解かってらっしゃる・・・!!ありがとうございます!!
杉本さん宅に予告してエチャにお邪魔すると、お出迎えイラストを描いてくださるとのこと。
その日は別のエチャ(そこでもご一緒したのですがw)に行かれるとのことで、穐吉の為だけに描いてくださったのです。
杉本さんのイラストはセンスとかほんとツボ過ぎて参ります。メロメロ。
大好きです(真顔)。
杉本さん、ありがとうございましたーー!!
※転載等はお辞めください!
- 2008/05/20/15:18
- [ Present ] 頂き物
杉本政城様から頂きました!!
見た瞬間、速攻拉致ッた自分がいました。欲望には忠実な穐吉ですv。
コメント書きながらにやけっ放し。
養父リボ養い子ツナにも見えるし、リボとの関係に悩むツナと逃がすつもりの無いリボにも見える・・・!
妄想(ゆめ)は膨らむ一方です。
描いていただいてる途中に一度お邪魔したのですが、その時に互いにセクハラリボ様を交換しようと言う話になりました。
で、頂いたときのタイトルが「セク ハラ男」。
相変わらずの素敵センスに脱帽です。
もう、愛してます(真顔)。←大迷惑
杉本さん、ありがとうございましたーー!!
※転載等はお辞めください!
- 2008/05/20/22:37
- [ Present ] 頂き物
手と手を取り合って
リボーン&コロネロ→スカル×ツナ
ペーパー№1からの再録。
もし何もかも捨てて逃げるとしたら、相手はスカルだろうな・・・との妄想から。
手に手を取り合って、逃げよう。
何もかも放り出して。
許される事じゃないのは解かっている。
けれども、
俺たちには、あの世界は ツ ラ ス ギ タ 。
その日、偶然が重なった。
いつもなら背後に控えてるはずのリボーンは仕事に行っていて居らず、代わりを頼まれていたコロネロも緊急の呼び出しで席を外していた。
右腕の獄寺も最近終息した抗争の後始末に忙しく、山本は日本の支部に視察に行っていた。
そんな中、カルカッサの軍師・スカルが報告書をたずさえて綱吉の元に来たのだ。
カルカッサとは表向き対立してはいるが、水面下では密に連絡を取り合いマフィア界のパワーバランスを調整していた。
ほとんどの構成員には知らされていないが、側近の者たちにとってはスカルの訪問は珍しい事ではない。むしろリボーンとコロネロ、ボンゴレの両腕と称される獄寺と山本が綱吉の側にいない今、スカルの訪問は歓迎された。
外部からの訪問者がいる時は護衛に雲雀や骸が呼び出されるのだが、綱吉の影響でアルコバレーノに対する信頼が他のファミリーよりも強い綱吉の側近達は両名の呼び出しをしなかった。
アルコバレーノ・スカルならば問題は無いと。
そのため、綱吉とスカルは二人っきりで逢う時間ができた。
二人っきりの執務室で、目が合った瞬間に解かり合った。
綱吉の切望を。
スカルの渇望を。
普段ならばリボーンやコロネロが警戒を怠らないため、二人が直接言葉を交わす機会は無く、また二人が本心をさらす機会も無かった。だか今、この部屋には二人以外には誰も居ない。偽る必要も遮る者も何も無かった。
二人とも、感じていたのだ。常に張り巡らされていた監視の目を。
綱吉を縛り、離さない存在を。言葉さえも遮り、触れ合う事を良しとしなかった二対の存在を。
だが、今は居ない。
彼等の代わりとなる者も、側にいない。
こんな機会は二度と無い。
その事は、二人が一番理解していた。
今を逃せば、目を合わせることや言葉を交わすことも望めない。
これが最初で最後の機会なのだと。
二人はどちらともなく歩み寄り、手を伸ばす。
互いの手を繋ぎ握り締めると、扉を開けた。
その報告を受けた時、リボーンは本部への帰路の途中であった。
心のどこかで感じてはいた。いつかこんな日が来るであろう事は。
その為、警戒して少しでも二人が接触する機会を減らしていたのだ。
常に綱吉の傍に控え、威嚇していた。
もっとも、今回の事でそれも徒労に終わったのだが。
この十年で、綱吉はリボーンの読心術を回避する術を身に付けていた。だが、常に一番綱吉に近い位置で彼を見てきたリボーンには分かった。
綱吉がマフィアの世界に疲れ、安息を求めている事を。
その安息を、スカルに求めていた事を。
リボーンは知っていた。
綱吉の苦しみも、怒りも、喜びも、救いも。
しかし、リボーンはリボーンでしかない。誰よりも闇に染まり、誰よりもアルコバレーノであった。マフィアの世界から抜け出す事など到底出来ない。そのため、リボーンには綱吉を縛り付ける事しか出来なかった。
綱吉が自分と同じ想いを決して返してくれないだろう事も解かっていた。それでも、手放す事は出来なかった。初めから、綱吉を自分から解放させると言った選択肢も持つ事は出来なかった。それは、コロネロも同じだった。
ボンゴレという檻に閉じ込め、逃げ出せないようにする。
自分の庇護という名の束縛に、それでも綱吉は疲れた笑みをこぼしながらも感受してくれていた。リボーン自身、綱吉にはかなり辛い思いをさせている事を自覚してはいた。綱吉の優しさに甘え、綱吉の気持ちに気付かない振りをして。
今まで、良く耐えていたと思う。
だがそれでも、スカルと逃げた事は到底許せるものではない。
本部に到着すると、コロネロが既に綱吉探索の指示を出していた。
到着したリボーンに気付くと、コロネロはすぐさま謝罪した。
「…すまん」
「お前が謝る事じゃねえ」
二人して綱吉の執務室に向かう。
そこには誰も居らず、置手紙一つ無かった。
本来なら、ここで綱吉が出迎えてくれるはずだったのだ。
だが、綱吉はいない。
スカルと共に、何もかも放り出し、古くからの友人も捨て、彼を必要とする者達を振り切り逃げたのだ。
「コロネロ、行くぞ」
「ああ。カルカッサには連絡済だ。スカルの捕獲には、生死の条件は付いてないぜ、コラ」
「あいつの事は気にするな。ツナの奪還のみに集中すればいい」
「そうだな、コラ」
目的は唯一つ。
綱吉を、自分達の手に取り戻す。
虹は大空に架かるものだ。大空なくしての虹など存在する価値は無いのだから。
「ダメツナが・・・」
俺達から、逃げられると思うな。
- 2008/06/17/22:10
- SS(Re27以外)
ハッピーウエディング?んな馬鹿な!!
現在リボーン→ツナ
※アニリボ標的68ハッピー?ウエディング派生ネタ
ペーパー№2より再録。
うん、色々と時期を逃したんだ;。
なんやかんやで怒濤の結婚式が終わったあと、ツナはリボーンと一緒に帰路に着いていた。
今日はいきなりリボーンとビアンキの結婚式に招待されるは、居なくなったリボーンの代わりにジャンニーニが造ったリボーンロボットを四苦八苦と操作してビアンキを誤魔化すも、最後にはバレてビアンキが暴走しかけるは、間一髪でリボーンが止めに現れたかと思ったらまたもやロボットで、その試作品の大量のリボーンロボットで会場が埋め尽くされるは(結果的に、その中からリボーン本人を見つけられなかったビアンキは、納得してその場は収まった)、大変だった。最終的には奈々と家光の結婚式仕切り直しとなり、それぞれが楽しむ事ができたわけだが疲労感が拭えるわけではない。
いつだってリボーンの行動にはツナの苦労が付随してくるのだ。
幸いな事といえば、ビアンキが愛の修行をしてくると式の後姿を消し、獄寺君は病院に運ばれ、山本は親父さんと片付けに。ディーノさんは部下に呼び出され帰国、母さんと父さんは数年ぶりのデートに出かけ、今この場に自分とリボーンしか居ないことだ。皆には申し訳ないが、今は少しでも静かにしていたかった。
「そう言えばお前は、オレがどれだと思ったんだ?」
平和っていいな~、と思いながら歩いていると突然リボーンに問いかけられる。式に現れた大量のリボーン人形の事だろう。
「俺?全然分かんなかったよ~。どれもお前っぽいけど違うしさ。そしたらあんな所に居んだもん」
そりゃ見つからないはずだよな、と続ければリボーンは暫し考え込んだ後、聞いてきた。
「じゃあ、お前はあの中にはオレはいないと思ったんだな?」
「え?まあ、うん。そうだね」
それがどうしたのだと思うが、さして気にせずに帰路を歩く。
リボーンはニヤリと赤子らしからぬ嗤いを見せると。ツナの肩に飛びのった。
「お前ならいつでも嫁に来れるな」
「はあ?何言ってんだよ」
いきなり飛びのってきたリボーンに驚きつつ、耳元で言われた言葉に呆れる。確かにあのロボットの群れの中にはリボーンを見つけられなかった。だからと言ってビアンキのようにそれが、愛の力などとはとてもじゃないが言えない。普段から綱吉はリボーンの変装はことごとく見破れるのだ。むしろ見破れない周りのがおかしいと思っている。ロボットだって同じで、朝のように驚いた状態でなければ区別はつくのだ。何を今更と笑い飛ばすと今日の文句を言い、リボーンの言葉などすっかり忘れてしまった。
妙に優しい手つきで髪を撫でてくるリボーンの不審な行動は気になりはしたが。
その事を後悔するのはもう少し後のこと。
数ヶ月後、目が覚めると左手の薬指には見たことの無い指輪がはまっていた。
こんな突拍子も無い事をするのは自分の知る限り一人しかいない。現に、ツナの左手を満足そうに見つめている。
「リボーンさん」
「何だ?ツナ」
「…本気ですか?」
「本気じゃなかったら、給料三ヶ月分をはたいた指輪なんぞ贈るわけ無いだろ」
「給料三ヶ月分て、どんだけだよ!!」
「思ったより浮気センサーの搭載に苦労してな。…男には近付くなよ?爆発するぞ」
「どんなんだよそれ!て、生活出来ないから!!」
「無理に外そうとしても爆発するしな。安心しろ。オレが近付いても爆破はしねーからな」
「て、どこさわってんだよ!!むしろお前相手に爆発して欲しいよ!ギャ――――――!!
- 2008/06/17/22:16
- Novel
星降る夜に
コロツナ 10年後。
コロネロお誕生日と1万Hit御礼をかねて。(一万Hitリクにコロツナを頂きました!)
・・・ごごご、ごめんなさい;;。(しかも今2万overだちゅうに)色々と時間が無かったのです;;。
7月7日、七夕。
本来ならこのイタリアの地には、七夕を祝う風習は無い。
だが、ボンゴレの現ボスがジャポーネということもあり一部の純粋なジャポーネファン(ボンゴレには意外と日本オタクが多い)と熱狂的なボスファンの支持の元、今年もボンゴレ的地域交流七夕大会が開催された。
このイベントは“地域交流”と銘打ってるだけあって、当日は地元市民も参加して開場や料理の準備を行う。そうして、大会が始まる頃には構成員と地域市民との間に新たな絆が生まれ、よりいっそうの結びつきが生まれる。
また、構成員の家族も参加できるためそちらの絆も深めているようだ。(毎年、構成員の家族からの志願者が続出するのは困りものだが)
いまや七夕はボンゴレを代表する一大イベントになっていた。
呑めや歌えの無礼講。
一般市民と構成員等の交じり合ったもじどうりのドンチャン騒ぎの中、ボンゴレのボスである沢田綱吉はそっと席を立った。
このくらいになればボスも何も関係無い。皆勝手に騒ぐだけになる為、主催が席を外しても問題は無い。後は何かあれば慣れた古参の幹部が収める為、気を使うボスなどかえって居ない方が良い。
そう判断してでもあるし、秘密の恋人の下に迎いたかった事もある。
そう、秘密の恋人。
誰も、親友にすら打ち明けていない恋人が綱吉には居た。
別段隠すつもりでは無かったが、自分も相手も色恋に疎い性質であったためか付き合いだしてから、身体の関係を持つようになった今でも気付かれる事無く続いている。
鋭いリボーンあたりは時折物言いたげに見つめてくる為、知っているのかもしれない。
だがあえて、聞かれぬことに答えるつもりは無かった。
人気の無い、ひっそりとした屋敷内を奥へと進む。
普段ならこの時間でもメイドや構成員が忙しく立ち回っている時間だが、今は七夕の方に行っており閑散としている。
そんな中を足早に歩き、目的の部屋に急ぐ。
その部屋は屋敷の奥にしつらえられた客室で、普段は滅多な事では使われない特別な相手の為の部屋であった。
ここまで来れば、外で行われているイベントの喧騒も聞こえない。
ゆっくりと扉を開けると、相手は既に来ていた。
「コロネロ」
声を掛けると、手に持っていたグラスを上げ、挨拶される。
テーブルにはコロネロ用に用意させた軽食と酒類が並べられている。そう手をつけられてない事からコロネロも今来たところだと察せられた。
お互い忙しい身だ。
約束していても逢えない事も多々ある。今日は運が良いほうだ。
席に着くと、彼が飲んでいたものと同じものを差し出される。
ウィスキーのロック。
酒豪の父の血を受け継いだ綱吉もまた、アルコールに強い。アルコバレーノ達のワク並とまでは行かなくても、ザル並みには飲める。
コロネロから受け取ると一気にそれを飲み干した。
「そんなに一気に飲んだら流石に酔うぞ、コラ」
呆れたようにコロネロに声をかけられる。
だが、次の綱吉の言葉にそれ以上の制止は紡がれなかった。
「酔っちゃ、駄目?」
一瞬、息を止めた後ニヤリと笑う。
「・・・上等だ」
ボンゴレのボスとして教育をされてきた綱吉は、普段滅多に酔うことは無い。常に危険と隣り合わせの綱吉にとって、身体の機能を低下させる事は死に繋がる。その彼に、酔った身体を預けられるという事は最大限の信頼に他ならない。また、今宵のそれは、綱吉の遠まわしの誘い文句でもあった。
それを理解した瞬間、場の空気が変わる。
それまでの淡々としたものから、熱を孕んだものへ。
自然と互いの身を寄せ、唇が重なる。
やわらかな、だが存在感のある肉厚な舌が綱吉の咥内に入り込むと、うっとりと目を閉じた。。
コロネロとの口付けに酔いながら、綱吉は考える。
この、コロネロとの関係を。
告白はコロネロからだった。
いつもの執務室、いつもの報告の時に告げられた。
初めは冗談だと思っていた。それほどまでにコロネロの態度はいつもと同じで、変わりが無かった。その頃にはコロネロを憎からず想っていた綱吉は、動揺したが何事も無かったかのようにその時は流した。
金色の美しい髪と綺麗な青い瞳を持つコロネロは、まさに神に愛されたかのような美青年に育っていた。しっかりと付いたしなやかな筋肉に、強い意志の宿った眼光は不敵な笑みさえも魅力的となる。
綱吉には無い、全てのものを持つ青年。
そんな彼が、女性にモテない訳は無い。
事実、彼を巡る色恋の話が自身の下にも届いていた。
だが、次に会った時にもコロネロは淡々とだが綱吉を口説いた。
その次も、そのまた次も。
頻繁に訪れるようになったコロネロに周囲が疑問を抱き始めた頃、綱吉はコロネロを受け入れ恋人となった。
コロネロに根負けする形での交際スタートと成った訳だが、もとより好意を寄せいていた相手だ。関係が深くなるのも時間の問題であった。
また、想いが強くなるのも。
今でも、自分などがコロネロを独占して良いのかと言う疑念が沸く。
だが、その思いと裏腹に彼に対する執着は増すばかりであった。
意外だったのは、二人の関係が周囲に悟られなかった事だ。
もしかしたら、自分の奥底にある罪悪感により周囲に悟られないよう無意識に立ち回っていたのかもしれない。
コロネロを独占する罪悪。
だが、綱吉は彼と別れることは出来なかった。
コロネロと愛し合うことで育った想いが、それを諾とはしなかったのだ。
もう、誰に何と言われようと別れる事は出来ないだろう。
ようやく互いの唇を離すと、窓の外が明るくなりかすかな振動が室内を揺らす。
日付変更カウントダウンの花火が打ち上げられたのだ。
もうすぐ、今日が終る。
今日、この時に花火が打ち上げられる事を知っているコロネロは、気にするそぶりを見せずに綱吉の首筋に唇を落として行為を進めようとする。
それに慌てた綱吉は、萎えそうな腕に力を込め急いでコロネロを引き離す。
今日はもうすぐ終ってしまうのだ。
そうなる前に、伝えたい言葉がある。
「コロネロ、お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう」
プレゼントも何も、用意するような間柄ではない。
事実、二人とも必要なものは全て得ていたし、不要なものは持ち歩く事は出来ない。だからこその、最上の言葉と思いを。
夜空に花火が響く中、二つの影が重なり一つとなる。
今宵、逢う事を許された二人のように。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
本当はコレ、筋肉フェチのツナで裏にも繋がるはずだったんだけど、時間が無かったので普通のコロツナ(?)になりました。
うん。筋肉フェチのツナは良く考えたら一番書きたいのが裏の部分だったんだよね。
というか、一緒くたにするなって言う理性が活を入れたのです。
因みに当初1万Hit記念になるはずだった筋肉フェチツナは個人的にリクエスト主のかんたさんにこっそりひっそり書いて捧げに参ります。・・・そのうちに・・・。
- 2008/07/07/23:59
- SS(Re27以外)
走馬灯という名の現実逃避
うん。結構な勘違いリボーンと言うかキーボと言うか。
「豚足三人前」の杉本さんとのセクハラリボの交換品。
リボーンが俺の家庭教師になって15年が過ぎた。
その間、色々な事があった。
マフィア監獄の脱走者を倒したりそいつが自分の守護者になったり、ボンゴレの後継者争いに巻き込まれたり、10年後に飛んで未来を(つまり今現在の事だが)を変えたり。
本当にいろんな事があった。
その間、リボーンのしごきや他に師事してくれた凶悪な教師等によりダメツナからは脱却したが、そのせいか(と言うかその為にだが)今はイタリアンマフィアのボスなんて職業に就いちゃってる。
嘘だろうと思いたいが、事実なものはしょうがない。
10年前の出来事からある程度覚悟はしていたが、いざとなると衝撃は大きい。
これでも、対策は練ったんだぞ?
未来が解かっていれば、少しは逃れる術が見つかるかもしれないと、リボーンに鍛えられた脳みそをフル回転させて逃げ回った。リング戦で対立したザンザスにまで頼み込んで策を弄したというのに、結局俺はボンゴレ・ボスなんてもんになってる。
自分でも途中まではイイセン行ってたと思う。だが、最後の最後で崩れてしまった。
他ならぬザンザスの裏切りで。
最初は乗り気だったくせに、途中からなんか様子が変だと思ってたんだよな。
そうしたらアレだ。
あっさりと簀巻きにされて、就任式のボスの席に座らされていた。
マフィア史の中でも、簀巻きにされて就任式を受けたのは俺が初めてだという。もちろん、後にも無いだろう。
そんなこんなでマフィアのボスなんてものになってしまった。
初めは嫌々だったが、始めてみると案外ボスなんてものも悪くない。
かあさんの手料理とまではいかないがご飯はおいしいし、仕事もおもに名前を書く書類仕事ぐらいで当初想像してた血生臭さはまったく無かった。
月に一度の、ボンゴレ出資の孤児院をのぞきに行くのなんて楽しみなぐらいだ。どうも俺は子供好きらしい。中学の頃から家に子供がいっぱいいたからかな?
あ、あと獄寺君はいつも側にいてくれるし、山本はメジャーリーガーになりながらも時々遊びに来たり此方の仕事を手伝ってくれたりしてくれる。
京子ちゃんのお兄さんも楽しそうに拳を振るっているし、恐怖の風紀委員長様の雲雀さんも元気に群れを噛み殺している。(この二人は何だか物騒だって?気のせいだよ)
ランボはランボで相変わらずリボーンに返り討ちにされて、俺の元に泣きに来てる。無駄にでかくなったランボに抱きつかれるのは多少、いやかなりウザイけどランボだから仕方ない。
パーティーや社交界は少々かったるいが、大ボンゴレと言う事で二回に一回は代理を立てて寄越しても文句は言われない。
休日は系列のゲーム会社の試作品を試しに遊びまくれるし(そのおかげで業績上がったんだぞ?)、休みの予定は勝手に決めても文句は言われない。なにせ俺がボスなんだから。
そんなこんなで意外とマフィアのボス業は順調だ。
予想外だったのは自分の身長の伸び具合と、リボーンの成長の速度だ。
親父が長身の筋肉質だった為、かなり期待していたのにも関わらず俺の身長は中学時から10cmしか伸びなかった。過去に10年後の山本に言われた「もう少しでかくなった」と言う言葉を思い出して、本当に少ししかでかくならなかった・・・!!と嘆いたのものだ。
しかも親父と違って筋肉の付きにくい体質だったらしいく、イクス・グローブの扱いやリボーンの鬼のような特訓に耐えたと言うのに薄っすらとしか俺の筋肉は付かなかった。身長が低いのに筋肉も無いだなんて男としては情けない。
イタリアの地に居ると、今でもティーンに間違われるのは泣けてくる。
・・・もう俺、27歳なんだよ?なんで10才以上も下に間違われなきゃならないんだ!!
そんな俺に対してリボーンはすくすく成長してくれた。
まん丸なお目目は切れ長なそれに。手足はすらりと伸びて背も高くなった。(この間なんてついに俺の身長を抜きやがった!!)
身長があるため細身に見えるが、その服の下に隠された体躯はしっかりと筋肉がいている事を知っている。顔なんてちっちゃい頃の面影が無いほどにきれいになり、外を歩けば十人中十人が振り返る有様だ。(しかも男女関係無く!)
嫉妬するのも面倒な美青年。出来れば隣を歩きたくは無い。
だが、その美青年は俺の元・家庭教師で現・俺専属(らしい、気が付いたらそういうことになっていた)ヒットマンであるからして側に居ない訳にはいかない。
幸いなのは、その美貌の為愛人の数も半端でないらしく、しょっちゅう色んな相手に呼び出され、最近はたまにしか側に居ない事だ。
愛人様万歳!
今日も今日とて朝早くに呼び出されて出て行った。
何でそんなこと知ってるかって?同じ部屋に寝てるからだよ。
流石に同じベットでは寝てないが、それ以外は大概一緒だ。俺もいい年だし恥ずかしいからと再三断ったにも関わらず、あいつは無防備になる時こそ警戒が必要なんだと言って未だに一人で風呂にも入らせてくれない。おかげで俺はリボーンのナニのサイズまで知っちゃってたりするのだ。そんなもん知りたくなかったけどね!!
トイレは一人で行かせてくれるが、休憩の時は常に俺の左側の席をキープしているし休日も何をするでもなく俺の隣で勝手にくつろいでいる。
愛人さんの呼び出しで出かけない限り俺の側を離れる事は無い。
彼女達が居て本当に良かった。
俺もこんな歳だし、マフィアのボスなんだし愛人さんの一人や二人・・・いや、こ、恋人なんて欲しいと思うこともあるけど、超絶美形が常に側に居るんだ。長続きするはずが無く、すぐに振られてしまう。
たまにこの人なら・・・!と思った女性もいつの間にかリボーンの愛人さんになってたりしてうまくいかない。
しまいにゃゲームや美味しい物でも食べてだらだらしていた方が性に合ってると諦めた。
今日も今日とて休日だというのに、取り寄せた日本先行販売の新作ゲームとポテトチップスに夢中になっていた。
リボーンが上機嫌で帰ってくるまでは。
美形というものは何をしていても様になるものだと、リボーンと居てつくづく思う。
あまり表情を見せないリボーンだが、15年も側に居た俺には些細な表情の変化も解かる様になっていた。これまで色んなリボーンの表情を見てきた俺だけど、今日の顔は特に輝いていた。
うっとりと目を細め、唇は愛おしげに弧を描く。こんな艶やかな表情は今までどんな美女相手にも見たことは無かった。
なんか良い事でも有ったのかなーと暢気に思う。
リボーンの機嫌が良いのは喜ばしい事(俺への被害が減る)だが、そんなことよりスースーするお腹の方が気になっていた。
さっきから冷たいものが腹や胸をさまよっているのだ。
なんだこれと思い切ってその根源を辿って見る。
「・・・・・・・・・リボーンさん」
「なんだツナ?」
さも不思議そうに返される。その瞳は相変わらずキラキラしたままだ。
場所はいつの間にかベットの上。着ていたシャツは既にはだけられ、ズボンのベルトも外れかけていた。腹の上にはリボーンの腕がのせられてる。
・・・そう言えば、リボーンが帰って来た時に何か衝撃的な事を言われた気がする。頭の奥で警戒音が響くが思い出さないことにはこの状況が飲み込めないだろう。
ビービー!!最大級の警戒音。や、やっぱり思い出すな自分!
そんな想いもリボーンの言葉でむなしく散る。
「言っただろう?さっきの相手で愛人とは全て切れた。これでお前と愛し合うのになんら障害は無い」
ああ、そうだった。
それで俺はリボーンにベットに押し倒されたんだ。
さっきまで現実逃避に成功していたというのに、なんてこった!!
このところ愛人さんの所をせわしなく行き来していたのは別れ話をしていた為。
愛人さんが居なくなったイコール二人っきりの時間が増えてしまう。
またリボーンの中では、愛人さんが居なくなるイコール俺と愛・・・付き合うに変換されてるらしい。
何がどうしてこうなった。
今まではまったく、何の前兆も無かった。
多少視線が痛かったり、やたらとスキンシップが増えてきたなと思ったがそれだけだった。リボーンのすることだとほおっておいたのが悪かったのか!?
第一、美人ぞろいの愛人さん達を振っておいて俺っておかしいだろう。
何、トチ狂ってるんだリボーン!!とっとと目を覚ませ、と言いたいがガシッと頬を掴まれ唇を寄せられる。
ギャァァ―――――――――!!!!
しっかりネッチョリ舌まで入れられた後おもいっきり口の中まで嘗め回され、ようやく開放されるとリボーンに特上の甘い声で囁かれる。
「愛してるぞ、ツナ」
頼む。
誰か俺の目を覚まさせてくれ。もしくはリボーンの!!
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
・・・こんなんで良いですか?杉本さん;;。
良かったら貰ってやってください!!
- 2008/07/09/00:31
- Novel
うなされずに起きたら
リボーン→綱吉。
「うなされて起きたら」の続きです。
ここ最近の睡眠不足を解消すべく、その日綱吉は仕事をまるっと休みにして朝寝坊を楽しんでいた。
睡眠不足だったのは、何も仕事が忙しかったわけではない。
右腕(と言うよりも、ほぼ私設秘書といって良いだろう)の獄寺に完璧にタイム・スケジュールを組まれている綱吉は、よっぽどの事が無い限り睡眠・食事・休憩時間は確保されているのだ。
そのスケジュールどうりならば、8時間の睡眠が確実に得られるはずだったのだが、何事にも不測の事態は起こる。
この一週間ばかり、明け方頃にリボーンが夜這いに来てくれちゃってたのだ。
必死に“夜這い”以外の理由を考えていたのだが、他ならぬ本人によって肯定されてしまったため間違いないだろう。
もっとも上半身裸のリボーンと、そのリボーンに腹に乗っかられパジャマをはだけられた自分と言うシチュエーションで、それ以外の理由が有るのなら是非とも教えて欲しい。
切実に。
その上、男は俺だけだと言われ、そこかしこをまさぐられれば鈍感さに定評のある俺ですら何を目的にしているか解かる。もっともその結論に至るまでに、散々それ以外の可能性を模索したのだが。
だってそうだろ。綱吉の元家庭教師であるリボーンは、赤ん坊の頃から愛人を最低でも四人ほど抱えていたのである。今では二桁の大台に差し掛かろうというほどにその人数は年々増え、本人も老若男女問わず誰もが振り返る程の美青年なのだ。女性に不自由しているわけではない。
むしろ、不自由しているなんて言った日には振るボッコだ。
そして、綱吉はあくまでノーマルだ。
女の子が好きだ。今でも心のマドンナ京子ちゃんへの恋心をひっそりと暖めていたりする。
やわらかくて、いい匂いがして、優しい女性が好きだ。
そんな女性とは正反対の筋肉が付いていて、硝煙の臭いがして、オレ様なリボーンなんて受け入れるはずが無い。
第一、男だ。うん、無理。
と言うわけで、必死の攻防が一週間に渡って繰り広げられ、明け方から朝にかけての睡眠時間であったはずの時間が無くなったという訳だ。
綱吉とてマフィアのボスだ。
一週間やそこら、非常時には睡眠不足になる事もある。
それ以上は綱吉の体調を心配した守護者やヴァリアーや知り合いの子供達が暴れ、さっさと相手ファミリーが壊滅してくれるので経験をした事は無いが
非常時なら耐えられる。
しかし、今は非常時ではない。リボーンの単なる気まぐれなのだ。
結果、早々にブチ切れた綱吉によってリボーンは長期任務を押し付けられ放り出された。それが一昨日の事。
昨日は久々の健やかな朝に満悦し、快適な一日をすごした事で翌日(つまり今日のことだ)を休みにすることを思い当たった。
幸い、ここ最近は物騒な事も無くマフィア界は安定しているし、最近休みらしい休みを取っていなかった。
いつもならどんな時でも側にいるリボーンは居ない為、羽を伸ばすには絶好の機会だろう。
普段なら休みの日でも定時に起され、リボーンの我侭につき合わされるのだがそれも無い。このところの睡眠不足を解消するのにも調度良い。
そうしてリボーンを任務に送り出した翌々日は休暇をとり、綱吉は惰眠をむさぼった。
太陽が真上に上がり部屋に直射日光が差し込まなくなった頃、綱吉は目を覚ました。
あー、よく寝た。
昼まで寝たのだ。気分爽快。まさにその一言に尽きる。
前日に引き続いて快適な気分で目覚めた綱吉は、ベッドの上で十分にまどろんだ後、リボーンの居ない休日を怠惰に過すべく起き上がろうとした。
が、そこで固まった。
・・・なんでこいつが居るんだ?
目の前には黒いボルサリーノに真っ黒なスーツを相変わらず粋に着こなした元家庭教師様。そのリボーン様が腕組みをして、ベッド横に置かれたカウチに座り、真剣な顔で腕組みをしていたのだ。
少なくとも、いくら超人的なリボーンでも一週間は掛かるであろう任務を押し付けて放り出した筈である。(因みに他の人間だったら一ヶ月は掛かる)
一瞬、思考を遠く彼方に飛ばしかけたが、綱吉も一家のボス。
すばやく立ち直る。
「お前・・・仕事はどうした!?」
「バッチリ完了済みだぞ、オレ様を舐めんな。・・・後始末はパシリに任せたがな」
そう言えば、今回のリボーンの任務地はスカルの拠点に近かったんだと思い出す。ごめん、パシリ!・・・じゃ無くてスカル!!
「つーかさあ!今回の任務は現地で確証を得てから実行に移す手はずだっただろうが!何やってんだよ!!」
「あいつなんざパシリで十分だ。お前の直感が外れる訳ねーだろ。一発ズドンで十分だ」
あっさりパシリで流されたスカルは可哀相だが今は構っていられない。聞くべき事を聞くまでは!
「一発ズドンでも資料が無けりゃいくらお前でも、もう少し時間掛かるだろうが!!」
「あぁ?その言い方だとお前、ワザと資料渡さなかったな」
「!!」
墓穴。
ニヤリと嗤われ「ネッチョリ再教育だな」と言われる。
再教育イヤだー!!と叫んだところでやけにリボーンの視線が熱っぽい事に気付く。
視線は、昨日不精してトランクスとパジャマの上だけを引っ掛けた姿の俺から一片も逸らされない。
「リ、リボーンさん?」
嫌な汗が背中を伝う。
「お前、今日休みにしたんだな」
有無を言わせぬ迫力に首だけを上下させる。
「急いで仕事終らせて帰ってきたら、お前が無防備に寝顔と扇情的な格好をさらして待ってんだ。しかも今日は休みだと?」
や、無防備はともかく男の下着姿は扇情的とは程遠いだろう。しかも待ってなどいない。
だが、そんな事に構うリボーンでは無い。
勝手に納得するとこうのたまったのだ。
「よし、お前からの誘いは受けとった」
誘ってねぇぇ――――――!!
「今まで手加減してきたが、お前がその気ならもう我慢はしねぇ。覚悟しろ」
そう宣言し、自分のネクタイに手を掛けるリボーンに俺は抗う術を知らなかった。
***************************************
「なあ?良かっただろ?」
「もうお婿に行けない・・・」
ほんとお前さいてーと言う言葉は、リボーンの唇によって遮られた。
翌日は由来不明の祝日になったが、ボスはその事について一言も語らなかったという。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
拍手で「うなされて起きたら」の続きを!と言われ、調子こいて一ヵ月後にとか言ったはいいが、それから半年・・・。
さいてー;。
でも何とか出来上がりました!と言って見る(笑)。
因みに祝日にしたのはリボ様ですw。
- 2008/07/11/00:40
- Novel
キスで始まる疑惑と懊悩
十年後ぐらい、リボラン?とツナ。
以前少しの間UPしていたものに、少しリボツナ色を強くしてみました。
少々危険表現があるため、読む際は気をつけてください。
2007/12/19 初稿
2008/07/12 加筆修正。
ボンゴレ・ファミリーのボス、沢田綱吉は溜め息を吐いた。
いつもの午後、いつもの様に書類を片付ける傍ら、執務机の前に置かれたソファーの上では、いつもどうりにリボーンとランボの喧嘩が繰り広げられていたからである。
喧嘩、否、痴話喧嘩を繰り広げていた。
毎回のことなのでいい加減慣れてきたが、何故に毎回綱吉の目の前で痴話喧嘩をするのか、この二人は。
いや、解っている。
綱吉の警護を請け負うリボーンが、執務室のソファーに座っている事が当然と言う事も。そこにボヴィーノ・ファミリーとの橋渡しとしてランボが綱吉の元を訪れ、リボーンと会い喧嘩を始めたと言う事も。
いつものパターンだ。
二人が恋愛関係にあることを綱吉は知っている。
いつ頃からか、ランボのリボーンを見る視線の中に熱が混じりはじめ、戸惑う綱吉を面白がるようにリボーンが目の前でランボにキスを仕掛けた。
これで気付かない方がおかしいだろう。
それ以来、隠す必要も無いとばかりにランボが来る度の執務室での痴話喧嘩は恒例になった。
内心ランボがいざという時の仲裁役兼盾を綱吉に期待して、この場を離れないという側面もある。実際、綱吉の前以外での喧嘩は、大概喧嘩別れで終わるらしい。
以前、ランボが来たからとリボーンに休憩を促したら、当のリボーンより先にランボが強固に反対したため疑問に思い、こっそり後で聞いたら白状した。
子供の頃からランボは、綱吉を自分の保護者として認識している節が有った。
幼い頃から共にすごし、イーピンとのケンカの仲裁から日常の世話、ランボの行動にキレる隼人を宥めたり、リボーンの暴挙をいさめたりしていたためだろう。
そうしてランボは、綱吉の前で思う存分暴れてリボーンに突っかかり、綱吉の前で玉砕し泣き出したり十年バズーカを撃ったりをしていたのである。
逆に、綱吉の感知しない二人のケンカを知らないぐらいに。
そして、その認識はランボの保育係がフウ太に変わり、綱吉がボンゴレ・ボスになり、リボーンとランボが恋情を挟んだ関係に変わった後もこうして続いているようである。
良い迷惑だが。
それにしても毎回、よく飽きもせずに喧嘩するものだ。
些細な事でランボがリボーンに怒る。
険悪な雰囲気になる前に綱吉が仲裁をする。
そして、綱吉の仲裁を受け入れたリボーンが面倒そうにランボにキスをして仲直り。
これが毎回のパターン。
リボーンがランボにキスをする際、こちらに目線を向けて目尻を下げるため、リボーン自身も綱吉の仲裁を望んでいたのが解る。
面倒な二人である。
しかし、ランボもランボだ。つい数分前まで涙を流すほど怒っていたのに、リボーンの口付け一つで元通り。
ハッキリ言って、根本解決になってないんじゃないか?だから毎回同じ事をくり返すのか・・・。
また、溜め息を吐く。
「ツナ。溜め息を吐くと幸せが逃げるぞ」
唇の端を上げたリボーンに言われる。
「マフィアのボスに成った時点で、俺の幸せは逃げてるよ」
そう言って天井を仰ぐと鼻で嗤われた。
あぁ、もう今日は休みにしよう。こんな状態で仕事をしても能率は下がるだけだ。こちとらマの付く自由業。少しばかりの融通どうとでもなる。優秀な右腕に感謝。
「今日はもうおしまい。二人ともコーヒーで良い?」
ダメツナめ、と聞こえたが無視して机の上を片付ける。銃弾が飛んで来ないという事は休むのに問題は無いという事だ。改めてリボーンの許可が下りたところでキッチンスペースに行き、慣れた手つきでエスプレッソを二人分いれる。
コーヒー=エスプレッソのこの国に来て、一番最初にリボーンに叩き込まれたこの技術は、下手なバリスタよりも自信がある。
だがどんなに長くこの国に住んでも、リボーン達のように濃いエスプレッソに慣れないため、自分の分は紅茶にする。
淹れ終わったコーヒーと紅茶、茶菓子にハルお薦めのクッキーを持ってソファーに行く。おっと、砂糖も欠かせない。
テーブルにカップを置いて、二人の向かい側に腰を下ろす。
仲直りのキスの後のため、ランボは機嫌良くピンク色のオーラを振りまいてる。本人は隠しているつもりだろうが、上気した頬と潤んだ瞳を見ればまる解り。
デレデレ一歩手前のツンデレめ。目の前で痴話喧嘩されるのも気になるが、これもこれでちょっとウザイ。
「ランボ、キス一つではぐらかされて、良いの?」
紅茶のカップを手に取り、半ば呆れながら聞く。
ちょうどエスプレッソに砂糖を入れる途中だったランボは、その姿勢のまま真っ赤になってうろたえだした。
「え・・・あ、その・・・ボ、ンゴレ」
今までリボーンと熱烈なキッスを交わしていたと言うのに、この反応はどうだろう。落ち着こうとしたのか、そのまま砂糖を入れ忘れたエスプレッソを飲んでさらに涙目になっている。
動揺するぐらいなら、目の前でキスなんてしてんじゃないとも思うが、ランボだから仕方ないだろう。
そのまま見つめていると、顔を伏せながら上目遣いでこちらを伺ってきた。
ちょっとかわいい。
リボーンが虐めたくなる気持ち、解るなー。
「オイ」
リボーンの不機嫌そうな声に、我に返る。
ごめん。
そこで、ようやく消え入りそうな声で、ランボが答えてくれた。
「だって・・・リボーンのキスは、上手すぎて、何も分かんなくなるんだもん」
”分かんなくなるんだもん”て、お前、幾つだよ・・・。未だに未熟な自称ヒットマンの成長を本気で心配しかける。
だが、ランボの台詞に、別の部分で好奇心が頭をもたげた。
性関連の教育は、大まかな知識はリボーンに教わったが、実地は高級娼婦のお姉様方に教わっていた。(その内の何人かは今でも綱吉の愛人を務めている)
だから、リボーンの技巧は知らなかった。
「そんなに上手いんだ・・・」
そう呟いてカップを置くと、興味が引かれるままに席を立つ。
リボーンの座る側のソファの肘掛に腰を降ろし、腕をリボーンの首に絡める。
ここまですれば、綱吉の行動の意図は解るだろうが、拒絶はされなかった。
次に思い切って唇を触れ合わせると、かえって面白げな視線を帰された。
(大丈夫かな…)
最近では綱吉から触れる事も多少許されるようになったが、幼い頃の記憶ゆえ緊張はする。ましてや、こんな近くで触れ合う事は初めてである。
リボーンの様子をうかがいながら、舌で普通より体温の低い彼の唇をチロリと舐める。
開かれた。
良かった。拳は飛んでこない。
安堵して目を閉じると、互いの舌を絡み合わせた。
隣でランボがうるさかったけど無視した。たまには、目の前で男同士がキスするのを見る側にまわってもらってもいいだろう。そして、もう少し控えてもらえるとありがたい。
そうして数分。
ちゅう
と、音をたてて唇が離れる。
間を銀糸がきらめいた。お互いの息は荒い。
チッと舌打ちすると、唸るような声でリボーンが聞いてきた。
「テメエ、どこでこんなテク覚えて来やがった」
「どこって、接待?」
俺の技巧も中々なもんでしょ?高級娼婦のお姉様方と接待相手に培われたキスは伊達じゃない。
でも、さすがリボーン。今まで受けた誰よりも上手かった。確かに、まだ初心そうなランボなんてひとたまりも無いだろう。
そう納得し席に戻ろうとするが、腰が抜けていて立てそうになかった。
・・・さすがリボーン。
「簡単に男にキスしてんじゃねえよ。勘違いされたらどうすんだ」
苦々しそうに言われる。悔し紛れに言ったんだろうが、さすがにそれは無い。
「まさか!普段は男となんて仕事でなきゃしないよ!今回は何て言うの、好奇心?」
俺の言葉に、リボーンの動きが止った。
好奇心、て言ったのが気に障ったのかと思ったが違った。
「仕事って、どういうことだ」
そっちか。
「どうって、そのまんまだよ」
あんまり喋りたい事ではない。だが、目線で詳しく話せと言われたので、仕方なく口を開く。ちょ、リボーン。話すから、銃を出すのはやめてくれ!!
「会合とかで同盟ファミリーのボスやなんかと食事するだろ。その後、飲み直そうってことになって、大きなベットの有る部屋に連れ込まれる。で、まずキスされるから答えなきゃいけないだろ?リボーンもいってたじゃん。とりあえず、寝首掻かれないように注意はしてヤっとけって」
据え膳喰わぬは男の恥とまで言われた。
「男、相手にか?」
リボーンの硬い声音に身を強張らせながら、正直に答える。
「大概、そうだけど」
実を言うと、愛人との逢瀬以外では男性相手のが多かった。基本はノーマルだが、ファミリーの為と思って我慢したのだ。
「・・・今までずっとそうだったのか?」
思案するような表情の後に、いつに無い真剣な声で聞かれる。
「そう・・・だけど、何か問題でも有った?」
リボーンは教え子の不思議そうな反応に、奥歯をかみ締める。
問題?おお有りだ。揃いも揃って同盟ファミリーの野郎や、今までの取引先の相手がドン・ボンゴレである綱吉を慰み者にしてやがったなんて。
リボーンはこれでも綱吉を大事にしてきたのだ。マフィアと言う裏社会の中でもツナ本来の健やかさが損なわれないように細心の注意を払ってきたといっていい。それがいつの間にかリボーン以外の人間に綱吉が穢されていたのだ。
イラつかない訳が無い。
半ばキレかかた脳内でリボーンはすばやく、近日中に実行すべき暗殺リストと暗殺内容を組み立てる。綱吉を一度たりとも辱めた相手を生かしておく訳にはいかない。
だがどうして今までオレが気付かなかった?
そう思いながら、必要なことを聞き出す為に口を開く。
「今だに有るのか?」
綱吉は眉をひそめながら、話を続ける。
「今は断れるぐらいには力を付けてきたからね。どうしてもって時にしかないよ」
きもちは良いが、あまり気分の良いものでない。誘いを断れるぐらいの力を付けるため、必死になって頑張ったのだ。
「出来無くはないけど、さすがに頻繁にオッサンを抱きたいもんじゃないもんね」と続けるとリボーンの目が見開かれる。動揺を悟らせるなんて珍しい。
「抱く?抱かれるじゃなくて?」
そんな言葉に、綱吉はリボーンのすぐ傍だというのに大声で喚いてしまう。
「なんで俺が抱かれなきゃならないのさ!!誘ってきたのはあっち!だから誘われた俺は抱くしかなかったの!お前だって言ってたじゃないか。誘われたら抱いてやるもんだって!」
耳元がうるさかったが、今はそんな事問題じゃない。
ああ、確かに抱いてやれと教えた。・・・女相手に対してだが。
リボーンは胸を撫で下ろしつつ、どこで教育を間違ったか悩んだ。
いや、ある意味有ってた。
むしろ教え子の成長を喜ぶべきか。
何だこの目頭に込み上がる熱は。
ランボは隣の席で真っ赤になったり真っ青になったりに忙しい。
とりあえず、ボンゴレ・ファミリー(同盟ファミリー&取引相手)は今日も安泰らしい。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
はい!
と言うわけで、攻めツナでした(笑)。
途中までリボ様と一緒にヒヤヒヤしていただけたら、しめたものですv。
リボランはこの辺りくらいが限界かな・・・;;。
- 2008/07/12/01:04
- SS(Re27以外)
長髪虹っ子部屋!
此方は「軍國館」の碧実よしあき様から頂いた、長髪虹っ子達のイラスト部屋です。
穐吉の長髪虹っ子萌え発言から、描いてくださったのです!
描いてくださっただけでなく、実は持ち帰りたいとポロッと言ったら頂けてしまったのです!!
なので遠慮無く頂きましたww。
もう萌えです!堪らんとです!!
皆さんも是非、堪能してください!!
碧実さん、ありがとうございました!!!!
イラストをクリックで実物大が見れますww。
※此方のイラストは穐吉が頂いたものです。転載・お持ち帰り等は絶対にお辞めください!!
- 2008/07/13/23:59
- [ Present ] 長髪虹っ子部屋!
長髪コロネロ!
日記でポロっとこぼしたら描いてくださったのです!!
で、見つけたとたんにお持ち帰り(実は)。
許可が頂けましたのでUPさせていただきました~ww。
大陸武者修行のイメージですってww。流れる髪といい、肩のラインや胸板が堪りませんなぁ(惚れ惚れ)。
碧実さんの絵!しかも長髪長髪コロネロ!!
肩の痛みも吹っ飛ぶというものです!!
杉本さんといい、碧実さんといい、エチャでどうしてここまでの絵が描けるのか・・・!!
ご馳走様です!!
碧実さん、ありがとうございましたー!!
2008/06/03 UP
- 2008/07/14/00:15
- [ Present ] 長髪虹っ子部屋!
長髪ヴェルデ!
ヴェルデです!!緑のアルコバレーノのヴェルデですよ!!
アルコオンリで穐吉のしたヴェルコスを参考にされたそうですが、全然別物です!!素晴しいです!!
そしてループタイ!!ナイスチョイスです、碧実さん!!
おおお!おいしすぎる!!
- 2008/07/14/00:29
- [ Present ] 長髪虹っ子部屋!